墓守と猫と魔術師(アストンマーティン DB7 ヴァンテージ)
最近、頓にテレビアニメを観なくなったな。とゆーか民放を観なくなった。昔から思ってたんだが、どーして歳喰うとNHKを観るようになるんだろうね(笑)自分がジジイになってみると、民放の番組ってどれもこれも薄っぺらく感じてな。それを称して「若者向け」とゆー事なのかも知れないが。とにかく19時以降はたいてい総合・Eテレ・BS1・BSプレミアムのタイトロープ。(歴史)バラエティ、(歴史)ドキュメンタリー、もちろん箸にも棒にも掛からぬお笑いもあるがいずれにせよ毒や刺激の少ない当たり障りのなさ、それでいて少々の知識欲も満たしてくれるところがいいのかも知れん。 ま、NHK談義は置いといて。一時期よりは観なくなったとはいえ、多分同年代のジイさんよりは観てるだろうアニメ。以前は4番組録画にオンタイム視聴1番組の体制で日々追いかけていたりもしたもんだが、最近はそんなこともせず、大名跡だけ追っかけるようになった。傾注してんのは「ガンダム」「エヴァ」「化物語」「Fate/stay night」関連くらい。で、今回は「Fate/stay night」のスピンオフ作品の更にスピンオフであるところの「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」まあ、そもロード・エルメロイとは何ぞや?とかはWikiでも掘ってくれろ。 原作本とアストンマーティン。タイトルの「墓守と猫と魔術師」はテレビアニメシリーズのパイロット版として年末特番内で先行放映された(円盤にはエピソード0として収録)この「剥離城アドラ」のプロローグに少しだけ出てくる逸話を膨らませたオリジナルストーリー。ビテス1/43 アストンマーティン DB7 ヴァンテージ 本作の主役、元ウェイバー・ベルベット(Fate/Zero)ことロード・エルメロイⅡ世の愛車。「墓守と猫と魔術師」では物語終盤にポルシェ911とカーチェイス(第2話にも登場)ボディカラーはホントはブラック(orダークブルー)なんだけどドンピシャのはないから、せめて似た色を、と。オートアートにもモデルはあるけど、あっちは左ハンドルだからパス。ビテスなんてそれこそ何十年振りかで手にしたけど、レジン成形エッチング満載の現在の目からすれば推して知るべしな出来映えなんだが、クルマの佇まい自体はなかなかにいい感じ。そして目からウロコなのが、フォクランプの処理。一応クリアパーツを使ってるんだが、そんなことより下半分をシルバー塗装することでアスファルトの写り込みを表現してる。実車がこうなってるかどうかは別にして、こーゆー拘りはイイネ。 アストンマーティンの代名詞「DB」がモデル名に復活した「DB7」が発売された1994年はフォード傘下だったこともあって、同じくフォード傘下のジャガーXJと多くの部品を共用し、エンジンまでもがジャガーだったことから一部の老害ファンから不興を買ったが、逆に電装系駆動系の品質や工作精度は劇的に向上し、また内外装に「アストンマーティンらしさ」を強く押し出したことで、ヒット作となった。そういや最近、ディスカバリーチャンネルの「名車再生!クラシックカー・ディーラーズ」で「いまくいけば儲かるはずです!」ってやってたな(笑) V12を搭載するヴァンテージは、1999年のマイナーチェンジで直6搭載のDB7から切り替わった所謂後期型のモデルで、青息吐息だったアストンマーティンの中興の祖、ドル箱スターとして2004年まで製造された。 なのに、今また経営難でランス・ストロール坊ちゃまのお父様ローレンスに買収されそうって一体どゆこと?まー日産の元経営者(副社長だった)が絡んだ時点でこうなる運命だったのかも知れないが。商売以上にクルマが大好きなローレンス家に買収された方が、案外シアワセな展開が待ってるかもね。