studio PINE SQUARE

2021/07/30(金)00:24

著しい不品行(トヨタセリカGT-Four)

ラリーカー(72)

​​ ​今はどこぞのバカチビタレントの話題で喧しいが、ちょっと前には「著しい不品行」があったってことでジャリタレのなれの果てが事務所クビになったっちゅーのがちょっとばかし話題になった。 いったい不品行っつーのなんなんだ?ってなことで。 そのころネタにしよーと思ってたんだが、今となってはあ~あ~そんなハナシもあったよなぁ程度の記憶しか残ってねーよな、きっと。 つか、このクルマのハナシ自体も、多分あ~あ~そんなこともあったよなぁくらいの記憶しか残ってないかも知れん。 まさに光陰矢のごとし。 hpiレーシング1/43 トヨタセリカGT-Four "1995ツールドコルス" #1 ディディエ・オリオール  1993年、1994年とWRCマニュファクチャラータイトルを制覇したトヨタ(TTE)は、3連覇を目指して1995年にブランニューST205を投入したんだが、95年シーズンはライバル車の熟成が進み、またエンジン出力抑制のためのレギュレーションが強化され(吸気制限)たこともあって苦戦が続く中、やっとこさ(シーズン唯一の)勝利をあげたのが第4戦ツールドコルス。 ところがシーズン終盤(第7戦カタルーニャ)にTTEの内部告発によってセリカのエアリストリクター違反が発見される。 走行中に規定量以上の空気がエンジンに流れ込むようエアリストリクターに細工を施したものだが、エンジンを始動して負圧がかかった時のみリストリクターがスライドするようになっており、つまりは静止単体状態で行われる車検では発見されないように意図したことが悪質と判断され、95年の全ポイントはく奪と翌年の参戦禁止処分の重いペナルティ。 絶え間ない努力で勝ち取ったと思われていたコルスの勝利もこうなってはキナ臭い。  シリーズの活性化のためには一社でも多くの参戦が必要なはずのFIAによるトヨタ閉め出しは、結局のところ日本車ばっかりが参戦して活況を呈することがイヤで、欧州車がチャンピオン争いをする中で時折日本車が勝つのは活況だが、常に日本車がチャンピオン争いを繰り広げるのは活況ではない、とゆー判断なんだろう。 (多分ランチアあたりが同じことをしたとしても、そのレースリザルトから除外する程度の軽いペナルティで済んだんじゃねーか?) しかしながら、そうしてトヨタを排除しても、ざっくり言ってセバスチャン・ローブの登場まで日本車中心のWRCが続いていくのは皮肉なもんだ。  そんなこんなだからかミニカーに恵まれないST205セリカ、このhpiにしたって「出しますニュース」から2年も経ってようやくの発売だ。 別に造形的に難しいところとかあるわけもなく、要はトヨタが忘れたい黒歴史を思い起こさせるアイテムだから、モデル化になかなか首を縦に振らなかった、そーゆーことだろう。 そう邪推すると、今後のバリエ展開も再発売も期待できない奇跡の一台ってことになるかも知れんな。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る