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studio PINE SQUARE

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2018.09.17
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カテゴリ:F1
​ ​アニメや特撮ものにおいて、主役交代セレモニーはかなり燃えるシチュエーションである。マジンガーZしかりZガンダムしかり。主役交代とは違うが一文字ライダーのピンチに突如登場する本郷ライダー(桜島1号)とか。
 そこにはストーリーの盛り上がりとはまったく別の、所謂オトナの事情ってのが確実に存在しての主役交代だったとゆーことがわかってしまうと、交代劇って聞くと、なに?ギャラで揉めてんの?とか、思ったより玩具売れてねーの?とかいろいろ裏側を勘繰ってしまう無垢な心を失ったオトナな自分がいるんだが(笑)


 
 純粋に選手交代とゆー訳じゃないが唯一燃えるシチュエーションだったと思える1994年。巨星の急逝に「あの漢」が電撃復帰。当時は当然、おお!過去の恩讐を水に流してオファーを快諾したか!とか無邪気に思ってたんだが、いろいろ掘り下げてみたらば、どうやらオトナの思惑炸裂だったようで。。。



ミニチャンプス1/43 ウィリアムズ FW16 ルノー
1994年パシフィックGP DNF
#2 アイルトン・セナ

 アイルトン・セナをして「ノーギャラでもいいから乗りたい」と言わしめた憧れのFW16はしかし、セナでも手を焼くかなりのじゃじゃ馬だった。2年間アクティブサスありきのマシン開発のツケがまわってきたのか、パッシブに戻した途端に神経質で落ち着きのないマシンに変容。短期集中の予選はドライバーの気合で乗り切れるものの、長丁場の決勝ではドライバーの息つく暇がないとゆーか、始終気を張ってないと暴れ出す?的な。多分エイドリアン・ニューエイがやりすぎたんだろう。もっと空力的にダルなクルマに仕上げればよかったのに、アクティブカ―よりも更に先鋭化させちゃった。
 このパシフィックGPでは、暴れるフロントを押さえつけるためかノーズコーンにカナードを増設。シーズン始まって早々で空力をいじくってくるなんて、過去2年にはなかったことだ。
 予選はドライバーの腕一本でポールを奪うものの、スタートでホイールスピンさせて出遅れた挙句に後続ハッキネンにリアをつつかれてスピン、そこにフェラーリが突っ込んで万事休す。
時はCX主導の国民総セナ様時代、だからこそセナが大嫌いだった天邪鬼は心底「ざまあみろ」と思ったもんだが、まさか3度の世界チャンピオンがそのままノーポイントでシーズンを終えるとはさすがに予想もしなかった。



ミニチャンプス1/43 ウィリアムズ FW16 ルノー
1994年フランスGP DNF
#2 ナイジェル・マンセル

 セナ亡きあと、ポッと出のテストドライバー上がりでお茶を濁していたウィリアムズだが、フランスGPを前にしてナイジェル・マンセルがインディシリーズと日程が重ならないスケジュール即ちフランス、ヘレス、日本、オーストラリアの4戦でカーナンバー2に搭乗する、とアナウンスしたのだ。これにはスポット参戦とはいえ、それこそアニメや特撮ものみたいな燃えるシチュエーションじゃねえか!とばかりに喜んだもんだ。マンセルが「セナともチームともいろいろあったが、義を見てせざるは勇無きなり。」と義侠心に駆られて立ち上がったんだと思ってたが、どうも全然そーゆーわけじゃなかったようで。。。
 そもそも1994年シーズンの筋書きは「絶対王者セナVS新興ヤングガンズ」であったことは間違いない。少なくともバーニー・エクレストンの目論見はそこだったろう。この先2、3年はチャレンジャーをとっかえひっかえしながら、緩やかにセナから覇権交代を行う、というかたち。それがいきなりその主役がいなくなってしまって、海の物とも山の物ともつかない噛ませ犬だった筈の若僧どもが一躍フロントライナーに躍り出たわけで、それじゃあ興行的にとてもよろしくない。
 一方、セナを招き入れて3連覇確定と思っていたルノーの思惑は風前の灯火。なのにチームはさも当然のようにテストドライバー如き新参者を昇格させて走らせる。業を煮やしたルノーが、ドライバーについて圧力をかけたのは想像に難くない。
 どうしても人気スターが欲しいバーニーとどうしても連覇を完遂したいルノーの思惑からのマンセル復帰、と考えるのが自然だろう。
 その頃のマンセルと言えば、93年アメリカに渡って即インディチャンピオンという偉業をなして、さぞ順風満帆と思えば然に非ず。むしろデビュー即チャンピオンとゆーのが悪い方に作用した。「あれだけ苦心惨憺したF1に比べりゃインディなんざオレ様にはチョロいもんよ」と言わんばかりの上から目線でインディのレジェンドすらも見下す傲慢さは、すぐにパドックで孤立するようになる。94年は戦績的にもうまくいかずフラストレーションが溜まる中での復帰話はまさに渡りに船だ。しかも2年前にはまるで邪魔者のように自分を追い出したウィリアムズのメンツも潰せるまたとないチャンス。飛びつかないわけがない。翌年以降の就活にもつながりそうだし(笑)。
 それぞれの思惑はともかくも、リタイアしたものの久々のF1ドライブなのにトップから僅か0.077秒遅れのフロントロー獲得とはさすが荒法師マンセル。この頃のFW16はボーテックスジェネレーター廃止してモノコックサイドにバージボードを増設し、コックピット開口部をホームベース型からU字型に作り直していて、これを16Bと呼んでもいいくらいの大改造と思うんだけどな。



ミニチャンプス1/43 ウィリアムズ FW16B ルノー
1994年オーストラリアGP 優勝
#2 ナイジェル・マンセル

 第9戦ドイツGPから投入されたFW16B(上述のように個人的にはこれは16Cだと思うけどな)。サイドポンツーンを小型化し、サスペンションジオメトリーの変更により初期のエキセントリックなマシン挙動は完全になくなったという。
 ヘレス、鈴鹿とこのマシンに慣れたマンセルは、アデレードではヒルを差し置いてポールを獲得するも「ヒル・シューマッハによる素晴らしいタイトル争い」を邪魔しないようにスロースタートしろ、と上層部の誰かさん(マンセル談)に厳命される。予定通りにスタートをミスして(八百長じゃねえか)後方に下がったマンセルだが、ヒル・シューマッハの「ばかげた潰し合い(マンセル談)」の結果、トップチェッカーでゴール。まだまだF1でやっていけるところを証明したが、チームはマンセルよりもお値打ちなデビッド・クルサードをヒルの同僚とした。(このことからもマンセル復帰はチーム主導じゃないことがわかるわな)。
 翌年、マクラーレンと契約したマンセルは凡庸なマシンにモチベーションも低く「訳の分からない奴(片山右京)に抜かれた」のがショックでそのまま引退することになるが、もし95年もウィリアムズで走っていたらとどーしても思ってしまうなぁ。





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Last updated  2023.02.07 03:21:14
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