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2019.09.15
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カテゴリ:カージャケ
 さて、アルバムジャケットと自動車を巡る企画、お読みの諸兄にまったく響いていなさそうな
この企画もきっとこれで最後。
原因は多分、過去の様々なミュージシャン達が思い入れるほど、現代人にはゴールデン・エイジの
アメ車は響かないんだろう。
なにせ、すべてが「燃費」のひとことで測られる時代に、くそ重たくてガソリンをがぶ飲みするような
超低燃費V8エンジンのバカでっかい鉄の塊など、害悪以外の何物でもないとゆーわけだ。
けれど、昭和ミドル世代の原風景には確実にアメ車があったと思うんだがな。
ま、ないものねだりしてても仕方がない。



最後は、「誰それのなんちゃらとかゆーアルバムと」ではなくして、そもそものきっかけである
三栄書房の「カージャケ」とともに。
まあ、シラ~っとこうして一枚の絵に収めちゃってっけど、けっこう問題頻発で(笑)
本との関係もそうだが、このミニカー自体も。
 ここで、このクルマを「ミニカー」と呼んでることについてだが。
そもそも論として、ウチではクルマの縮尺完成品のことを「ミニチュアカー」とか「ミニチュア
モデル」と意識して記している(大昔の記事はそーでもないかも知れんが)
「ミニカー」というコトバは、その商品が幼児がいじくるようなレベルのものであるときの
蔑称として使う。
別に例のアメリカ的な、尖った部品云々PL法からくる適応年齢のハナシではなくて、
大のオトナが目の色変えて蒐集するトミカであろうとも、個人的には「ミニカー」である。
どう考えてもスケールオーバーなアンテナ、エンブレムや窓枠にエッチングを使わない、等々。
要するに、今回のネタはそーゆーレベルの「ミニカー」とゆーこと。


グリーンライト1/43 キャデラック シックスティー・スペシャル 1955

 自国の自動車や、ハリウッド映画の劇中車を大小さまざまなスケールでリリースする
アメリカの「ミニカー」ブランド、グリーンライト。
普段なら手を出さないブランドなんだが、55年型キャデラックはこれ一択なので致し方がない。
ま、出来に比例して安価なので、とりあえずとしてはコレでいいか、とゆーわけだが、
ホントに「安かろう悪かろう」だったのが判るのは後々のハナシ。
バブル時代の様々なレーシングカーのよーに、エピソードをある程度ソラで言えるわけでもない、
ほとんど一見さんに近いアメ車ゆえ、ブツを手に入れてからいろいろ調べる、とゆーパターンで、
そんなもんだから、実際に書き込むまでに時間がかかっちまうんだが、そんなこたどーでもいい。
要は、下調べのために掘ってったら、不具合って鉱脈にぶち当たっちゃった、と。
 そもそも、カージャケ本のイラストはシックスティー・スペシャルじゃなかった(笑)
表紙のイラストは裏側まで続いて、クルマの全体像がちゃんと描かれているわけなんだが、
そこではリアフェンダーに12本のルーバーが描かれていない。
 今も同じか知らんが、当時のキャデラック(とゆーかGM)は、基本同じプレスボディで
内装や細かい意匠を変えて、車格の上下を棲み分けたり、場合によっては別ブランド(シボレー
とかビュイックとかオールズモビル)にまで共用させていたわけで、このカタチのクルマは
シックスティー・スペシャルの他に、ホイールベース違い(若干短い)でクロムメッキのモールドを
少し控えてチープに仕立てたシリーズ62がある。
そっちにはリアフェンダーのルーバーはない。
つまり、本の表紙はシリーズ62セダンだった、と。
とはいえ、55年型のシリーズ62セダンは、どっからもリリースされてないみたいなんで、
前半分に差異はないから、ま、これでいっか、とか。(汗)
 それよりもこのクルマは、ギャング映画の神祖「ゴッド・ファーザー」劇中車ってことがウリなんで
そっちにテーマをシフトしようっと。



こーゆーことね。
 これを機会に、久し振りにブルーレイ引っ張り出して観たんだけど(勢いあまって3部作を
全部観ちゃったよ、9時間マラソン)、劇中で確認できたのは後半の4シーン。
①先代ビトー・コルレオーネ(マーロン・ブランド)の葬儀のときに、抗争の黒幕バルジーニの
乗車として登場。
②二代目マイケル(アル・パチーノ)が五大ファミリー壊滅に動く際、部下のクレメンザが
ショットガン(の入った段ボール)を抱えて乗り込むクルマとして。



グリーンライトのミニカーは、基本この車両を再現(ナンバープレートとか)
➂警官に扮した殺し屋アル・ネリが、ドン・バルジーニを暗殺するシーン。



④マイケルが妹の子供マイケル・フランシス・リッツィの洗礼式に臨んだ教会の前に停まってる。
 まーマフィアはある意味上流階級だから、みんな乗ってるキャデラック。
もちろん劇用車的には、同一車両の可能性が高いけど。
 でまあ、今度はメーカー自らが「ゴッドファーザー」用ですって言ってんだからドンズバでしょ、
と思いきや、である。
英版ウィキとかガイジンさんのサイトをいろいろ巡って、車両について調べてくと。
シックスティー・スペシャルって言ってる割には。
まず、リアのトランクリッドのエンブレムが間違ってる。



V字型エンブレムの上にキャデラック・クレスト(紋章)が乗っかってる、ごく一般的な組み合わせ。
けれども、実車は



V字の上は、キャデラック・クレストじゃなくて筆記体の「フリートウッド」ってのが正解。
さらにリアフェンダーのストーンガード。



クロムメッキのモールドが縁取っているパターンだけれど、実車は前出のバルジーニ暗殺シーンみたいに
ルーバーの真下くらいまで幅広いモールド。
(1:18スケールのミニカーはちゃんと再現してんのに、一体なにやらかしてんだ?)
 これらの事実から得られる結果は、メーカーはシックスティー・スペシャルだって言い張ってるが、
どー考えても「シリーズ62セダン」にありもしないルーバーをつけちゃったトンデモ仕様ってこと。
さらに大元の造形として、実車のルーフは前端がフロントシールドに被さっててバイザーの役目を
果たしてんだけど、ミニカーはガラス面とメッキモールがツライチで、それが再現されてねえ。



 そもそも、本の表紙がシリーズ62なのに、それをシックスティー・スペシャルだと思って買って
失敗したわけだけど、ミニカー本体がシックスティー・スペシャルを謳ってるのにもかかわらず
まさかのシリーズ62に近しいブツだったとゆー、二重否定的なオチ(笑)
けどそれじゃあ、なんか面白くないんで。
リアフェンダーのルーバーモールドを削り落しゃあ、完璧シリーズ62になるんだけど、
ガリガリとヤスって綺麗に仕上がる保証はないし、ならトランクリッドのエンブレムに目を瞑って、
ストーンガードを再現してやろう、と。



プラモ用のミラーシートをちょいちょいと貼ってみる。
拡大するとアレだけど、全体をボヤっと眺めるとなかなかいー感じじゃね?



 とゆーわけで、あーだーこーだとメーカーの知らぬところで相変わらずディスってるわけだが、
せっかく買い求めた商品の重箱の隅を突いて楽しいか?と問われれば、これが死ぬほど楽しい(笑)
鉄道ファンが「撮り鉄」だ「音鉄」だと細分化したのと同様、ミニチュア蒐集にだっていろいろ
あっても不思議じゃないし、だとすれば確実に「カテゴリー揚げ足とり」になんだろうな(笑)
てか逆に、せっかく買い求めたのに暫らく眺めてオシマイじゃ勿体なくない?
あーだーこーだと実車について、場合によっては当時の社会情勢なんか含みで深堀りすんのって
手間と時間は死ぬほど掛かるけど、すげー面白いと思うんだが。
実際、今回あれこれ海外サイトを漁ってると、このミニカーについておんなじよーなレビューしてる
サイトがあったさ。
おお、同じ人種が海外にもいやがる!って、ひとり盛り上がり(笑)
 これで、不評な「カージャケ」企画はオシマイ(多分)
多分っつってんのは、何を隠そう一番やりたかったのが出来てないから。



ジャクソン・ブラウン「レイト・フォー・ザ・スカイ」とシボレー・ベル・エア 1953

 これがやりたいのにミニチュアがねーんだ。
ベルエアっちゃあ後継第二世代型(1955-1957)のイメージが強いのか、そっちのほうは
あれこれ出てんだけどねー。
なので、53年型が出たならば速攻、企画は復活するであろう(笑)​





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Last updated  2021.08.07 22:46:59
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