|
テーマ:ミニカー大好き(3431)
カテゴリ:IMSA / WTSCC / SCCA
ちょっと前に発表されてから、未だにモタスポファン界隈にモヤモヤを残してる「ホンダF1撤退」
コイツをネタにあれこれ記事にしようとか画策してたんだけど、そんなもんEVH死去のインパクトには まったく及ばなかったんですっかり後回しとなった次第。 てかモタスポ界隈からすればまったくもっていい加減で無責任な撤退劇(株主的には至極当然?)に ハナシを持ってく前に、もう一社おんなじよーにいい加減で無責任な会社があったよねえってゆーネタ。 ![]() 1992年と2019年、21年の時を隔てたデイトナ参戦車2台。 青白赤の三色旗といえばフランスの「自由・平等・博愛」だが、日産トリコロールのそもそもは 「昇る旭日とそれを貫く青地に白のダットサン」ロゴマークが元。 ![]() 青い横棒は「至誠天日を貫く」を意味し、即ち孟子の「誠実を尽くして取り組めば、いつの日か 太陽をも貫くことが出来る」とゆー創業者鮎川儀介の好きな言葉を体現したマーク。 これをレーシングカーのリバリーに落とし込んだものなわけだが、R91CPの時代ならいざ知らず 果たして現在「至誠うんたら」の志が日産にあるのか甚だ疑問だわな。 今の日産のトリコロールつったら「あくまでも民意無視の官僚体制・各部連携を取らない縦割り組織・ 行き当たりばったりのモタスポ計画」の三色旗だろーね(笑) その最たるものがコレ↓ ![]() スパーク1/43 日産DPi “2019年デイトナ24h 4位” #54 ジョナサン・ベネット / コリン・ブラウン / ロマン・デュマ / ロイック・デュバル 何年振りか知らんが(4年ぶりだな)サーキットに戻ってきた懐かしき日産トリコロール。 このカラーリバリーで「日産DPi」などというネーミング。 すわ日産(アメリカだけど)が久しぶりにマジになって、シャシーエンジン含めオール日産設計開発の プロトタイプか?とか勘違いしそうだが、然にあらず。 エンジンこそGT-R GT3に搭載されている3.8リッターV6ツインターボ(VR38DETT)が 乗っかってるけど、シャシーはまったくの社外製。 契約の問題で「リジェ JS P217」と一般的には呼ばれているが、フランスのオンローク・オート モーティブ社が構築したWECのLMP2クラス汎用シャシーだ。 つまりF1風な呼び方をするならば「リジェ日産」あるいは「オンローク日産」とゆーことになる。 (事実2017~18年は「オンローク日産DPi」でエントリーしてた) ことの始まりは、WECから撤退してIMSAへ移ってきたESM(エクストリーム・スピード・ モータースポーツ)が、参戦にあたってオンローク・オートモーティブおよび日産(ニスモ)と 契約を交わし2台体制で運用した(2017~18年) が、18年シーズン中、ESMがタイトルスポンサー(パトロン・テキーラ)の撤退で空中分解。 チームは元々、元ドライバーとスポンサー企業CEOが共同で立ち上げ、やめたい派はさっさ抜けたが 続けたい派はUS日産が動いてくれることに期待したが「ウチはあくまでエンジン供給するだけ」と すげなくされて万事休す。 せっかく2年で4勝をあげた2台のマシンは行く先がなくなって宙に浮いた状態。 ところが捨てる神あれば拾う神あり。 2019年にプロトタイプクラスがDPi(デイトナ・プロトタイプ・インターナショナル)と LMP2に二分されるにあたって、トップクラスへ参戦しようと画策したものの、マシンが調達できず 一度はあきらめた「コア・オートスポーツ」が2台のオンローク日産を購入。 1台をスペアパーツ取りに回すことにして(ガンダムMk.Ⅱみたいだ)、晴れてDPiクラスに参戦。 ちょうどIMSA50周年とゆーことで「なにか特別なことをしなくちゃ」とゆーことで、 日産伝統のトリコロールリバリーにして、名前も「日産DPi」としたわけ。 (ここでも日産はほとんど知らん顔、名前もカラーリングも使われてんのに勝手にやれば?ってなもん) 初戦デイトナは4位、続くセブリングは5位と幸先は良かったものの、その後は成績が伸びず。 とゆーのもオーナーとジェントルドライバーの二人(ベネットとブラウン)が主軸では、プロ相手に 勝ち残るのは無理だろう。 本人たちも一年やってよくわかったよーで、20年は活動しないと決めた。 せっかくトリコロールカラーのきれいなマシンなのに勿体ない。 そもそも日産のシャシーでもなんでもないから、日産が引き取ってどっかに収蔵するなんてことも なく多分廃車だろうなぁ(好事家が個人所有するかもしれんが。。。) あくまでドライにビジネスライクにエンジン売っただけで、別にどっかに不義理をしたわけじゃないが それでいいのかよ、と思うのはモタスポファンのひとりよがりかねぇ。 それに日産は、モタスポファンに大きな借りがあんだろ。 ![]() あんたらは黒歴史ってことですっかり忘れてんだろうけど、こっちはこの不様なトリコロール 一生忘れねえんだよ。 かつてない設計思想でポルシェ・アウディと戦うとか(根拠のない)理想を掲げて、5億円もかけて スーパーボウル(シーホークスが敵陣5ヤードまで攻め込んでインターセプトで負けた試合な)で CMまで打ったくせにあのザマはなんだ? 本来リアにモーターつけてコーナー脱出時にリア駆動もかける筈だったけど間に合わなかったから FFで出場しただぁ? もともとサスペンションの強度が足りませんでしただぁ? 技術の日産が聞いてあきれる。 にもかかわらず、未だにCMじゃあ「技術の日産」 厚顔無恥も甚だしい。 「誰も望まないニーズにまい進、連携の取れない製・販・技、行き当たりばったりの開発」の三色旗が 白日の下にさらされたわけで、あまりの体たらくに日産車売っ払ってトヨタに鞍替えしたもんよ(笑) ![]() 黒歴史はともかくも、DPiは(純日産じゃないとはいえ)まだ伸びしろがあんじゃねーか? ちゃんとしたプロチームが運営すれば表彰台も夢じゃないと思うんだけどねえ。 結局、何だかんだ言うけれど、こうしてみるとやっぱ日産トリコロールはカッコいい(汗) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.07.29 01:23:48
コメント(0) | コメントを書く
[IMSA / WTSCC / SCCA] カテゴリの最新記事
|