studio PINE SQUARE

​​​　​今年限定（になって欲しいもんだよ、ホント）の変則スケジュールで、先週末は土日連続でスーパー
フォーミュラのレースが開催された。
二日連続開催っつーのも珍しけりゃ、１２月にもなってフォーミュラのレースやってることもまず
ないだろう。
気温的な問題なのか連続開催が原因なのか知らんが、あれころいろいろあったラウンドだったけれど、
ＢＳフジでじっくりと観させてもらったわ。
第二期Ｆ１バブル時代を知ってるから、レースはタダでテレビ観戦するってのがどーしてもアタマから
離れなくて、ペイパービューのエフワンを観ることは金輪際ないだろう自分には、ＢＳフジの放送は
とても助かる（まぁ厳密にいえばＢＳだってそれこそ地上波だってタダじゃないけどね）
もうひとつタダで観られるフォーミュラが、シリーズ創設以来どっかのテレビ局が放送しているのに
とにかく一向に人気が出ない（レース誌でもほったらかしの）フォーミュラＥ。
確かにＦ１に昇格できなかったあるいはＦ１から戦力外通告をうけて弾き出されたドライバーが、
抜けないストリートコースで車体をぶつけ相手をリタイアに追い込む様は、おまーら素人かよ？
そんなんだからＦ１からお呼びがかからねーんだと妙に納得してしまうところもあるんだが（笑）
それでも、個人的にはタダでコンペティションを観られる優良コンテンツではあるのだ。



人気が出ないのは、素人同然のレース運びだったり、そもそも１レースを走り切る能力がないから
途中でマシンを乗り換えなきゃアカン（笑）とゆーお粗末なレギュレーションにも原因があるが、
不人気の最大要因はマシンのカッコ悪さ、これに尽きるよね（Ｇｅｎ５はそれほどじゃないけど）
じゃあ何で買ってんの？と問われれば、そりゃ蒐集家の性だから、としか言いようがない（笑）


スパーク１/４３　ルノーＺ.Ｅ.１５　“２０１５-１６（シーズン２）　チャンピオン”
＃９　セバスチャン・ブエミ

　ちょっと前のＦ１マシンのノーズセクションにインディーカー（ダラーラＤＷ１２）のリアセクション
をくっつけたみたいなフォーミュラＥのマシン。
ガソリンカーに比べて発熱量が少ないからなのかサイドポンツーンが小さく後退してるのが何ともなぁ。
まるで一時のブラバムやティレルのよーなイカマシン、かっちょ悪っ！
　そもそもスパーク・ルノーＳＲＴ０１Ｅのワンメイクレースとして始まったフォーミュラＥ。
スパークはミニカーのスパークじゃなくてフランスのレース屋「スパークレーシングテクノロジー」の
ことで、そことダラーラとルノーにマクラーレン（電動モーター）、ウィリアムズ（バッテリー）が
寄ってたかって作り上げたマシン。
ま、ダラーラが一枚噛んでるんでインディカー（ＤＷ１２）に似てても不思議はないわな。
　初年度こそワンメイクだったフォーミュラＥだが、シーズン２以降パワートレインだけは参加チーム
独自開発が認められ、それを以ってコンストラクターとしたのでチーム独自のマシン名が与えられた。
（Ｆ１式だと「スパーク・ルノーＳＲＴ０１Ｅほにゃらら（パワートレイン名）」なんだけどね）
鳴り物入りでスタート割には、シーズン２年目ではまだ海の物とも山の物ともつかないと判断された
のか、（どのチームも）モタスポにつきもののスポンサーロゴがほぼないのが寂しい（笑）
リシャール・ミル（時計）、レモ（コネクタメーカー）、８Ｊｓ（プロスト次男のアパレルブランド）が
チームが引っ張ってきたスポンサー。


スパーク１/４３　アプト・シェフラーＦＥ０２　“２０１６-１７（シーズン３）　チャンピオン”
＃１１　ルーカス・ディ・グラッシ
　
　シーズン３年目になってようやくシリーズは永続的に続きそうだと思われたのか、スポンサーロゴが
賑やかになりました（笑）
レーシングカーはやっぱこうでなくっちゃ。
アプトは後々バーチャルレースで替え玉事件を引き起こしてクビになるダニエル・アプトの父親が
経営するフォルクスワーゲン・アウディ系のチューニング会社。
シェフラーはベアリング、クーカは産業ロボット、ＬＧＴはリヒテンシュタイン銀行のロゴ。
マシン自体は、フロントセクションが妙な感じにアップデートされて余計にカッコ悪くなったね（笑）
　フォーミュラＥの創立当時からＳＲＴ０１Ｅシャシーの開発に携わったディ・グラッシが３年目にして
ようやくチャンピオン獲得。


スパーク１/４３　ルノーＺ.Ｅ.１７　“２０１７-１８（シーズン４）　チャンピオン”
＃２５　ジャン＝エリック・ベルニュ

　撤退したチーム・アグリを買い取った中国ファンド（ＣＭＣ：チャイナ・メディア・キャピタル）が
新たに興したチーム（テチータ）
そう思うと、ＪＰＳでお馴染みの金黒カラーもなんとなく中華っぽく見えるから不思議。
スポンサーも電気自動車関連のエレクトラメカニカ（小型ＥＶ三輪車）とかエファセック（急速充電
インフラ）がついているけど、大口はマカオでカジノだホテルだ仮想通貨だと手広く商売する
ゴールデン・ドラゴン・グループや上海のスポーツマーケティング会社「盛力世家ＳＥＣＡ」
もちろん親たるＣＭＣも（中華一色）
チーム創設２年目で、これまたＦ１お払い箱組のジャン＝エリック・ベルニュがチャンピオン獲得。


ミニチャンプス１/４３　ＤＳ Ｅテンス ＦＥ１９　“２０１８-１９（シーズン５）　チャンピオン”
＃２５　ジャン＝エリック・ベルニュ

　シーズン５を迎えて、新型シャシー・スパークＳＲＴ０５Ｅ（通称Ｇｅｎ２）を導入。
おお、よーやくカッコよくなってきたじゃんか！
なんかアニメの可変型戦闘機みたいだ（笑）
（でもこれってオープンフォーミュラ？と言われればビミョーなところだが）
このジェン２、何がいいってバッテリーの容量が今までの倍になってやっとこさレース中にマシンを
乗り換えなくてよくなった、これに尽きる。
フォーミュラＥが電気自動車の振興を担う一面もあるのに、ネガポイントである航続距離の問題を
いつまでもたっても克服できないのは如何なものか？ってことだよね。
マシン乗り換えのかわりに一端レコードラインを外れて、そのかわり一定時間出力アップできる
アタックモードも採用されて、まあまあ普通のレースっぽくなってきた。
　前年ドライバーチャンプを獲ったテチータは、フランスのＤＳと提携して「ＤＳ・テチータ」に。
スポンサーも中華一色から、ビッグ・キャット・サンクチュアリ（野生動物保護）、アクロニス
（サイバーセキュリティ）、イノベーション１ｓｔ（ブランド商品開発）など欧州系が増えた。
　ドライバーチャンピオンはベルニュが連覇して、コンストラクターもＤＳテチータが獲得。
実は今シーズン（２０１９-２０２０）もＤＳテチータのダブルチャンピオンで幕を閉じた訳だが、
正直ドライバーはＤＳテチータ以外のチームであって欲しかったなあ。
だって３台連続で黒金カラーじゃん（チャンピオン以外買う気はないからね）
とはいえ、何故かジェン２マシンのミニカーはスパークからミニチャンプスに鞍替え。
同形比較じゃないけれど、出来映えはやっぱミニチャンプスに一日の長があるんだけど、
ミニチャンプス（とゆーより京商）は発売アナウンスがかなりいい加減だし、そもそもシーズン中の
発売になりがちでスパークやエブロみたいに後々チャンピオンモデルを売り出すわけじゃないから
チャンピオンカーのみを狙う人間には結構イツい。
今回のだってチャンピオンが決定した時には既にソールドアウトしてて、ネットのあちこちにアンテナ
張ってよーやく京都の店舗で売りに出た（再入荷？）のを幸運にも拾えたんだもんよ。
だからもうシーズン６のダ・コスタ車は、再びネットに浮かんで来るまで執念深く気長に待つしか
手はないんだねえ（汗）
　とはいえブツが世界のどこかに存在してるだけでもめっけもんかも知れん。
問題はシーズン１。
多分どっからも出てないと思うんだよね（見落としてないと思うんだが）
ピケＪｒのチャンピオンカー云々じゃなくてシーズン１参加車全部が出てない。
今更どこが出そうとゆーのか。
出すとすりゃあスパークなんだろうけど、もうフォーミュラＥで商売する気はないみたいだし。。。
結局、観戦するには身近なフォーミュラだけども、ミニチュア蒐集には身近じゃないってゆーオチ。
困ったもんだなあ。​​