studio PINE SQUARE

2022/08/28(日)02:42

イン・ディス・カントリー(ジョーダン 191 フォード)

F1(460)

 今や余計な下準備もなくテレビをつければ見ることが出来る稀有なレース中継フォーミュラE。狭い公道でのぶつけ合いは二流のラジコンレース以下と揶揄されもしたが、1シーズンまるごと観ればそれでもチャンピオンシップの行方とか終盤に向けて盛り上がったりするわけで。今日も今日とて録画分を眺めていれば、チャンピオンの目は全くないのにBSフジが妙にゴリ押しするニック・キャシディ所属のエンビジョン・レーシングのマシンカラーが今年から変わったのよね、チームカラーを前面に押し出したグリーンとブルーなのよね。グリーンにブルーといえばF1ブーム直撃世代にとってはコレだろ、とゆーことで。  ちょうど折よく手元に入ってきたジョーダン・チェザリス#33号車。  けどねぇ。。。ま、予約の時にも思ったんだけども微妙にコレじゃあないのよね。  世間一般ではやっぱりジョーダンといえばシューマッハデビューの印象が強いんだろうけど、個人的にはジョーダンといえば誰が何と言ってもコレ(↓)でしょうが!  1991年第6戦メキシコGP。古舘伊知郎をして「サーキットの通り魔」「犬も歩けばチェザリスに当たる」と言わしめたあの乱暴者チェザリスがゴール寸前息絶えたマシンを労るように手押ししてゴールイン。本来こんなの違反失格になると思うのだが「ゴール付近で止まったままだと事故を誘発しかねないから安全のために手押しで移動した」という説明がまかり通って4位3ポイント獲得。まあ姑息な後付け言い訳だが、そんな事よりそれまでの事例からマシンを大切にしなさそうなチェザリスがマシンを労わる姿に感動を覚えるのである。 もちろん脳内ではロビン・ザンダーの「イン・ディス・カントリー」が鳴り響いている。  ロビン・ザンダーは、本国アメリカではまったく人気も実績もないくせに(のちにナンバーワンヒットは出したが)、ミュージック・ライフ誌の水上はるこ・東郷かおる子のアジテーションで日本の女子中高生には異様な人気を誇ったチープ・トリックの美形ボーカリストである。  「イン・ディス・カントリー」はシルベスター・スタローンの筋肉バカ映画「オーバー・ザ・トップ」のためにジョルジオ・モロダーとトム・ウィットロックのコンビ(話題のトップガンの一作目の音楽で有名)が作った曲で、どういう経緯でそれをロビン・ザンダーが歌うことになったのか知らんが、これが91~92年のフジF1中継のエンディング曲にも使用された。  「オーバー・ザ・トップ」のサントラ。ジャケットからしてバカさ加減が滲み出る(笑)   ロビン・ザンダーの他にもエイジア、ケニー・ロギンス、サミー・ヘイガー&EVH等なかなか豪華な面々で、このアルバム作りたいがために映画も作った的な本末転倒感も透けて見える。けれど音楽CDとしてはイケてても映画の中に嵌め込まれると曲だけが悪目立ち。スタローンも「画面と音楽が合ってねえ。普通の劇伴にしたら違ってたろう」と言ってるくらい。そんなんじゃ興行的に成功するわけもなく、栄えあるゴールデン・ラズベリー賞にノミネートの屈辱を味わう。そんな映画に使われた「イン・ディス・カントリー」だがフジF1中継の相性は良かったよ。レースハイライトが流れてそこに曲が被さると結構シビれたもんだ(平成の記憶)。  話が逸れたが、チェザリスの#33号車。 スパーク1/43 ジョーダン 191 フォード 1991年カナダGP 4位 #33 アンドレア・デ・チェザリス  先行したシューマッハ・ベルギーデビュー仕様のノーズ・アンテナがアホみたいに長くて(インダクションポッドよりも背が高い。まったくラジコンじゃねーんだよ)チェザリス車はどうなることかと思っていたらマトモに修正されてて一安心。メキシコじゃなくてカナダGP仕様もこれが新参チームの初ポイントプラスW入賞プラスこの入賞で公判予備予選免除の礎を築いた一戦と考えればカナダGPのモデル化むべなるかな、と。 けど結構手抜きが目立つ(怒)  マルボロの隠しデカールがあるのはいいけれど、それ以前に子供の育成に影響を及ぼすタバコでも酒でも何でもない健全な「フィリップス・カー・ステレオ」のロゴが漏れてるじゃねーか。あと他に類を見ないほどバカでかい座布団と見紛うようなヘッドレストもオミットされてる。なので汚れないようにヘルメットを一端もぎ取って(残酷)、赤と濃紺をちょいちょいと塗り足してそれらしく。  如何だっしゃろか。ま、個人的満足レベルであるが溜飲は下がった(笑) それからフロントウイングの「ショウエイ」のロゴ。こんなとこに貼ってあったかよ?と思うんだが、貼られてたにしても貼られてなかったにしても貼り付け位置が位置だけに、どっちのエビデンスも見つからないんだよね。後出しのベルトラン・ガショー#32号車にも貼りつけられてるんでホントに貼ってあったのかも。  この辺の資料集はもちろん、ネットで画像や動画を漁ったんだけど決定的なのは見つからず。えいや!で剥がしてもいいんだけど、後々貼りつけてあったのが証明されると後の祭りだからここは様子見かなぁ。あとフロントウイングフラップのゼッケン。決勝での「33」はこんなにフラップいっぱいの大きさじゃないんだけど、これはもうどうしようもないので見て見ぬふりだ。  ついでにオマケとして一緒に載せたシューマッハのベルギー#32号車。 シューマッハのデビュー20周年を記念してドライバーフィギュアを新調してユーロスポーツ別注で販売されたミニチャンプス製の191。「衝撃のファースト・タイム」と題した​​当時の記事​じゃ絶賛してんだけど改めて見てみるとちょっとねえ。。。かといって更に修正をかけてデビュー25周年記念として本家ミニチャンプスから発売されたシューマッハコレクションを買い増すのもなんか腹立つ。  20周年191最大のミスは、リアウイングのメインフラップ。ここが高速仕様の場合グリーンじゃなくてホワイトなのよね。さらにノーズのアンテナとドイツGPからリアウイングの補強と思われるテンションワイヤーがエンジンカウルから翼端板に張られてるんだけどそれもオミット。 だもんで、スタジオ27のホワイトストライプデカールを貼って0.3mmの洋白線を適当に接着(汗)ホントはメインフラップよりも下部に取り付けられてるんだけどそこはシカトで。 さらにピンバイスでダイキャストのノーズにゴリゴリと容赦なく穴を穿って洋白線を埋め込んでアンテナを再現。  こうすることで何となく他人様とは違うんだぜ感が増し増し(あくまで自己満足)。そんな事を言う前にそもそもフロントの翼端板が完全フラットでボーテックスジェネレーターへエアを導くえぐれがねーじゃんかっつーのは気がつかなかったことにして(笑)

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