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2024/02/20(火)05:38

ふたたびの退場(ARTA無限NSX-GT)

スーパーGT(72)

 それまでエブロが更新していたと思われるスーパーGTモデルカーの独占製作販売のライセンス契約をスパークが締結してからおよそ一年が経って、商品が順調に市場に流れだした。2023年モデルについてはほぼ全車(GT500)が発売されてる。本当ならリリースアナウンスに準じて22年モデルが勢ぞろいって予定だったんだが、何故か23年モデルが優先された。まぁエブロの出す出す詐欺に辟易していた我々コレクターからすれば、22年モデルだろうが23年モデルだろうが、リリースアナウンスを出した商品がオトナの事情による発売中止などなく、ちゃんと順調に着実に発売されること自体が喜ばしいことだ。  個人的に念願だったスパーク独占製作販売をお祝いして、最近はチャンピオンカー以外は遠慮していたGT500を3メーカーを買い揃える気になった。​​​auトムスGRスープラ​​、​​モチュールオーテックZ​​に続いて23年モデルのトリがコレ。 スパーク1/43 ARTA無限NSX-GT 2023年スーパーGTシリーズランキング8位 #8 野尻智紀 / 大湯都史樹  カテゴリーは別だがSFチャンピオンの野尻に、当代きってのスピードスター大湯というコンビで開幕前に大いに注目され、実際開幕岡山戦では3位入賞をはたしたARTAだったが、まさかそこがシーズンのクライマックスだったとはお釈迦様でも気がつくめえ、だ。第二戦から連続ノーポイントでチャンピオン争いから早々に脱落。第六戦菅生でポールポジションから(繰り上げだが)優勝し反撃開始か?と思われたが続くオートポリスではFPクラッシュ決勝リタイアと空回り。その責を問われたか、大湯はホンダ陣営を抜けて、引退したスピードスター立川祐路の後釜としてセルモへ移籍する。  市販前のコンセプトGTから含めNC1ベースのNSXはちょうど10年。市販車販売終了を契機としてNSX-GTも23年がスーパーGT最終年となった。まぁ販売終了云々と言ってはいるが、現行GT500車輛としては最古参となって、「フレッシュ」なフェアレディZやGRスープラには太刀打ち出来なくなってきたのがホントのところじゃないの、と勘繰ってしまうわな。実際10年間のチャンピオン獲得数はトヨタ5回、日産3回、ホンダ2回と最少だったし。そのチャンピオン2回もチーム国光が獲り、前NSX(NA1)時代のエース格だったARTAは、たまに優勝しはするもののすっかりレイブリッグの影状態。ゆえに強い野尻に速い大湯を組み合わせたオールスターチームでNSXの有終の美!の思いは強かったんだろうが、得てしてそういう時は空回りしがち。  無類の強さで、最終戦までもつれることなくチャンピオンを獲得した最強NSXと。  思えばFR前提のスーパーGTにNSXで参戦すること自体がどうだったのか?他に車両がなかったんだから仕方ないじゃんと言うそもそも論は置いといて、そのためにホンダ(とミドシップNSX)のスーパーGT参戦は、切った貼ったの無間地獄となった。ターボ化したりエンジンを縦置き(しかも前後逆)にしたり4駆不採用やハイブリッドシステムを降ろしたり、挙句は自身のアイデンティティ)あるミドシップからFRレイアウトへと、勝つためならなんでもやった(ある意味ホンダスピリット?)。余談だが、FR元年に快走しチャンピオンを手にしたNSXなんだから、もう市販車だって価格高騰の一因であるミドシップ&ハイブリッドなんかやめちゃってFRで売り出したらええやん、と思ったもんだ。  どうせならついでに最強NSXの画像も貼っとこう(多分初出)。 エブロ1/43 ARTA NSX 2007年スーパーGTシリーズチャンピオン #8 伊藤大輔 / ラルフ・ファーマン  チャンピオン争いは大体最終戦までもつれるスーパーGTにおいて、最終戦前にチャンピオンを決めた最初のマシン。この最終戦仕様では、ボディに「チャンピオンでござい」とばかりに大々的にアピール。 この頃には、後年には権利問題からかまったく再現されなくなるコカ・コーラの小さいロゴがちゃんと再現されてる。エブロがやる気があったというよりはスポンサー側の意識が低かったんだろう。  ウチの23年モデル勢ぞろいの図。 しかし、まさか3台とも24年のドライバーラインナップが変わるとは。まぁ今年コンビ不変なのは15チーム中5チームだけだから、予約時点で不変チーム3台を予約する方が難しいわけだけど、果たしてこの移籍合戦はどのチームに吉と出るのか興味は尽きない。

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