クレイマー?クレーマー?(クレイマー The 84)
アルファベットで綴れば「Kramer」だけど、日本語表示はクレイマーとクレーマー。ダスティン・ホフマン主演のオスカー作品賞映画(観たことないけど)は「クレイマー、クレイマー」だし、「エレクトリック・レディランド」「永遠の詩」「キッス・アライヴ」のエンジニアはエディ・クレイマーだけど、元ミネソタ・バイキングスQBはトミー・クレーマーだ。一体どーゆー基準で使い分けてんのかしら? ギターブランドの「Kramer」はウィキとかECサイトでクレーマーって表記してたりもするけど、年寄り世代にとってはクレイマーなのでクレイマーで統一するわ。 多感な青年期にNWOBHM(VMsAWrsではないよ)やLAメタルの洗礼を受けた人間なら、たとえギブソン信者であってもスーパーストラトの一本くらいは持っていたいもの、いわんやコレクターをや。とゆーわけで入手しました、格安で(何か月も前の事だけど) 特徴的なバナナヘッド。起源はギブソン・エクスプローラーなれど、今となっては誰がどー見てもクレイマーのアイコンであり、1984~5150期のEVHのトレードマークにもなったことでも有名。(そのEVHがミュージックマン以降、クレイマーとは真逆のスモールヘッドに拘ったのは興味深い)クレイマー The 84 アルパイン・ホワイトS/N:19052903057 今時ワンハムは決して主流じゃないし、ブームの仕掛け人も後に「やっぱワンハムじゃあなぁ。。。」的な発言をしたりしてすっかりロートルだけれど「当時はそりゃあ流行ったもんじゃったよ」と遠い目をしている老人相手にシメシメと手ぐすね引いた復刻商品っつーことかな?セイモア・ダンカンPUは、ボリュームノブのプッシュプルでシリーズ/パラレル切り替え可能だけれど、だからって今どきの若いもんがこぞって買うギターとは思えんもん。やっぱ80年代経験者向け、アラ還世代こそ持つべきギター、これで「(Oh)プリティ・ウーマン」のリフをキめるのだ(笑) ところで、蒐集家ってのは粘着質で執着心が強い人種で、これがミニカーだギターだにうつつを抜かしている間はいいが、人間を対象としたならば一躍ストーカーとなり得る気質だ。まぁこちとら幸か不幸か自分以外の人間には全く興味がない。学校を卒業する度に人間関係を断捨離するのは当たり前、なんならクラス替え毎にリセットしてたくらい他人に執着がないから、ストーカーなど成りようがない。只、人間が対象でないにせよ何かしらの動機づけさえ成立すれば、万難を排して臨む性格であることは否めないが(笑) 実のところ、当時のハードロッカーの御多分に洩れず、しっかりクレイマーはコレクトしてたのだ。どんな経緯があったのかはすっかり忘れたが手放した。昨年EVHが亡くなって、コロナ断捨離で家で埋もれてたギターが大挙して中古市場に溢れ出し、この機になんとしても買い戻そうと舌なめずりしてたのだ。残念ながら当時と同じモデル(で状態のいいもの)は見つからなかったわけだけど。 およそ35年前のクレイマーJK1000B(と愛車AE86スプリンター・トレノGT APEX)と同じアングルで撮ってみました的な。こうしてみるとPUのマウント方法だけじゃなくて、ボディシェイプも随分と違うんだな。JK1000Bのほうがオリジナル・フェンダーストラトに近く、The84はウエストが細くてお尻も丸い。ついでにいうと、ヘッドシェイプは細身のJK1000Bが好みだったりして。 しかし、35年も経つとクルマがなんとも馬鹿デカくなったってことがよくわかるよね。14インチ60タイヤが高性能の証みたいな感じだったのが、今や19インチ40だの35タイヤだし、リアクォーターウィンドウの位置とかハチロクが随分と小さいことがよくわかるね、ギターとは関係ないハナシだけど。