いまさら王者といわれても3(auトムスGRスープラ)
つい一か月前に発売まで5年も待たされた恨みつらみを書いたが、その舌の根も乾かぬうちの第3弾である。まぁこうしてこの系のネタが続くのはスパークが肩代わりしたエブロの負の遺産をちゃんと返済してることに他ならないから良いんだけど、じゃあ今回のモデルが実走していた2021年は一体どういうシーズンだったのかを思い出すのが一苦労で(笑)。寄る年波で30年前の各種レースのことは即座に思い出せるのに、直近の記憶は思い起こすのが大変なのよ。スパーク1/43 auトムスGRスープラ2021年スーパーGT シリーズチャンピオン#36 関口雄飛 / 坪井翔 21年シーズンってどうだったっけ?と調べるのには当然「スーパーGT公式ガイドブック総集編」が重宝するわけだが、それによれば21年は「前年逆転チャンピオンのスタンレーNSXが中心軸」で「最終戦の残り15周まで連覇は楽勝だった」「GT300のARTAにぶつけられて逸冠」「優勝しなければチャンピオンの目がなかったauが優勝。ランク5位から大逆転戴冠」。ああ、そうだった、そういうシーズンだった。まだテレ東の「SUPER GT+」が終わってなかったから、ダイジェスト観たの思い出したわ。 #36号車のチャンピオン獲得は2009年の脇坂・ロッテラー組のペトロナス・トムスSC430以来12年ぶりのこと。エブロのSC430は当時物。最晩年のように製作中止やバカみたいに納期遅延することなく、翌年にはちゃんと発売されてた感覚。いまやすっかりメルセデスF1カラーとなったペトロナス・グリーンが懐かしい。 翻って2年後に再びチャンピオンとなった23年型車と。そして現在絶賛予約中の24年型、更に25年開幕戦もトップチェッカーとしばらくはau時代が続くのか?(チャンピオンを獲るかどうかは別にして、チャンピオン争いに絡んでくのは間違いないだろう)。 今年はなんとテレ東でスーパーGT番組(RACING LABO SUPER GT+KYOJO)が復活。レーシングウィークじゃないときは素人相手のクソ下らないプログラムでお茶を濁してんのは噴飯ものだが、レースダイジェストに関しては、10分にも満たないユーチューブの公式よりも全然見ごたえはあるんで今シーズンは楽しめそうだ。 これでエブロの負の負債は2019年王者のワコーズLC500を残すのみだが、未だに発売アナウンスがない。チャンピオン獲得の翌年すぐにチーム解散という不可解な幕引きをしたし、裏側にオトナの事情が絡んでそうで、モデル化は難しいのか?