PINGEちゃん覚えガキ

2012/03/31(土)00:14

誰も守ってくれない

映画レビュー ~た行~(66)

誰も守ってくれない を検索! 2008年【日】Nobody to watch over me 君塚 良一監督 『船村家は両親と兄、妹の平凡な4人家族。だがある日、18歳の長男が小学生姉妹惨殺事件の容疑者として逮捕されてしまった。状況がつかめないまま、15歳の妹・沙織(志田未来)は両親と共にマスコミの好奇の目と世間からの猛烈な非難にさらされる。そんな中、沙織と同世代の娘を持つ刑事の勝浦(佐藤浩市)は上司から彼女の保護を命じられる。執拗なマスコミの目から沙織を匿おうと尽力する勝浦だったが、一方、警察の隙をついて沙織の母が自殺してしまう。』(wowow online より) ひところ、実際の世間でも「加害者の人権ばかり守って」みたいな議論が沸いたが、 とても重く、よいテーマだと思う。 重いが、スッキリするわけでない終幕の持っていき方にあまりイヤな感じはしなかった。 しかし、 浅い。 原作があるのかなと思ったがないようだ。 「踊るポンポコリン青島刑事」シリーズの人だそうだが、 物語が浅いし、人物像も浅い。 豪華な役者たちのの演技は、どの人もすばらしいと感じたのに、 それだけにあんまりな薄っぺらい脚本だと思う。 言い過ぎかな。生意気過ぎかな…。 どうやら上司(ふゆひこさん)に干されてるらしい浩市刑事。 彼には精神科医(木村佳乃)に世話になるような心の問題がある、ということなんだろうが、 それにしてもかくまうことを命じられた少女とは同世代の娘がいるというのに、 この言葉のかけ方の不器用さはなんなのだ。 ま、自分の娘には照れや意地で言えないことでも、 他人の(仕事の関係の)間柄であれば扱い方があるのではないかと思う。 そこが、「容疑者の家族をかくまう仕事」について複雑な感情を抱いてるということを 表しているのだろうか??? それにしたって子ども相手につっけんどん過ぎて、 終盤の大事なシーンで彼女への重要なセリフを言って心が通う、というのは 都合がよすぎる。 また、避難先のペンションの主人(ぎばちゃん)も、 物分かりの良い優しい人だと思ったらいきなり、 手のひらを返したようになる、、、 のはドラマチックだったけれどもその後はまた手のひらを返すし(笑) 木村佳乃ドクターの存在も、思わせぶりなだけで、 セリフもチープだし。 でも、好き。 東山くんと婚約寸前、オメデトウ♪ このようなことを、ずーっと思いつつ、ところどころで 「そんな態度じゃダメだ、そんな言葉じゃ。」 「そこで、ありがとう、だろ」「ごめんな、ぐらい言え!」などと イライラつっこみながら最後まで観ていた。

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