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カテゴリ:玄奘_三蔵法師と西遊記
続き・・・
それでは小説の「西遊記」では、いつ長安を出発したのでしょうか? どうしたことか、史実と大きく異なるのです。 中野美代子先生訳の「西遊記」では第13回で玄奘三蔵が、 太宗に見送られ長安の城門を出立いたします。 その日付は貞観十三年九月望月(十五日)の三日まえとなっています。 その他の「西遊記」の訳書を調べてみますと・・・ ・太田辰夫・鳥居久晴訳 第13回 貞観十三年九月十二日 ・伊藤貴麿訳 上巻11回 貞観十三年九月十二日 どの訳書も、長安の出発日は同じ貞観十三年九月十二日となります。 なぜ、史実と小説「西遊記」で十年の差があるのでしょうか・・・? この点に着目して中野美代子先生が 「西遊記-トリック・ワールド探訪-」の中で考察されていますので 興味を持たれた方は一度読んでみてください。 いずれにしても、小説「西遊記」は太宗の貞観が二十三年で 終わりますが、玄奘三蔵が取経を終えて帰国するのが貞観二十七年 となって完璧に史実と合致しないのです。 ・・・・まぁ小説ですからと済まされない裏があるようです。 では、また・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年03月21日 20時30分39秒
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