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カテゴリ:万葉集の花たち
次は第1458首と第1459首です。厚見王(あつみのおおきみ;奈良時代の皇族、歌人)が久米女郎に贈った歌と、久米女郎(くめのいらつめ;奈良時代の女性)の報贈した歌です。
1458;厚見王が久米女郎に贈った歌です。 「やどにある桜の花は今もかも松風疾み地に散るらむ」 ※_家の庭にある桜の花は、今頃は松風が強くて地面に散っているだろうか。と歌っています。 1459;久米女郎が厚見王に報贈した歌です。 「世の中も常にしあらねばやどにある桜の花の散れるころかも」 ※_世の中も常でないので、家の庭にある桜の花が散っている頃です。と歌っています。
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あ!今気が付いたことがあります。
現在の人が「そうかも」「いくかも」と、かもしれない。。。を略してるのは、なにも、最近の流行語ではなく、 こんな昔からあったんですね。 (2022年06月22日 13時31分59秒)
古語辞典によると、「かも」は、(終助詞)(1)詠嘆、感動の意を表す。--であることよ。(2)疑問の意を表す。--だろうか。(3)反語の意を表す。--だろうか、いや--ではない。(4)他にあつらえの願望の意を表す。--してほしいなあ。とあります。歌を詠んだその時の気持ちや情況で色々な意味を持っている「かも」ですね。
(2022年06月30日 05時42分49秒)
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