pingpongpang

2014/09/28(日)17:44

フィルハーモニー9月

インテルメッツォ(1179)

N響1789回定期演奏会の冊子です。1927年生まれ87歳のブロムシュテッドの指揮でオーケストラはますます高い境地にたてるのでしょうか。モーツァルトの41番ジュピターは限りなく美しく、チャイコフスキー6番は限りなく躍動感にあふれていました。コンサートでこの2曲は10年以上聴くことがなかったのですが、醍醐味を感じました。 フィルハーモニーという冊子の曲目の解説はいつも楽しみにしています。モーツァルト交響曲41番ジュピターは生前に初演されたかはいまだに定かでなく、誰の依頼で作品を書いたかもわかっていないこと。ジュピターというタイトルについて、1840年代安価なピアノが世の中に普及し連弾の楽譜が出回ったころ、この交響曲のタイトルをジュピターとして売り出したこと。クレメンティというピアニストで作曲家がそうしたということが書いてありました。チャイコフスキー交響曲6番悲愴は作曲の2年前、 人生というタイトルで作り始めたが途中破棄して、その後作り直した作品だとか。初演直後にチャイコフスキーは人生を終えていますので、集大成のひとつだったのかもしれません。 ブロムシュテッドは、チャイコフスキーの交響曲は古典派の延長であり、モーツァルトとあわせて演奏することを考えたようで、緻密なお考えには敬服してしまいました。

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