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カテゴリ:家
その2からしばらく間が空きました.
その3は,植栽編です. いよいよ縦の変化が出てきます.庭らしくなっていきますよー. ■主庭(植栽) 庭木の配置は,その1で紹介したデッサンで既にイメージあります. 悩みは樹種.何を植えるべきか...いやいやその前にどんな雰囲気の庭にしたいのかですね. 和風?洋風? 和風狙いです.理由は家を建ててもらったヨシダクラフトさんHPで. が,しかし.和風と言っても玉仕立ての常緑樹とか松竹梅とか,庭師さんがお手入れしてそうなのではなく.雑木林イメージで. あとは樹の見た目とか,病害虫の耐性とか,樹高/枝張りとか,日当たりの適正とか...価格とかで樹種を絞っていきます. そうそう,園芸店のオバチャンに教えてもらったんですが,雑木の庭を造る上でのポイントの一つは,秋の紅葉時における赤/黄/緑のバランスとの事.これが上手く配置されていると非常に良い感じの雑木庭になるそうです.ナルホド. で,雑木で和風の庭と言えばまずはこれかな,と. モミジです. いろいろ園芸品種もありますが,超定番,イロハモミジを選択. よく目に付くよう庭の入口に植えました. さて,早くも失敗談です. 秋に植えたモミジ,翌年春には新芽が出てきたのですが,枝は垂れ下がり元気がありません.雨でも降ろうものならヤナギの如く垂れ垂れ状態...明らかにおかしい. ネットで調べてみると,植え付け後なかなか元気にならないのは根に問題があるかも,という事で周囲を掘って見ると...こういう状況でした. 造成用に埋めたであろう硬い土の層に阻まれて,根が深く入れずにいました. 以下,(モミジ植栽箇所とは別場所ですが)ウチの土壌です. 途中で土の色が変わっています.色の薄い部分,硬いんです.シャベルで掘るのも一苦労. 上層部と下層部を一度掘り出し,下層の黒い土と混ぜて鍬で耕した後,埋め戻してみました. (80-90cm掘りました.) これが効果テキメン!モミジの枝振り,みるみる元気になっていきました. 根が元気に育てるようにしておく事の大切さが良くわかりました. という事でこの後の植栽,とにかく,掘る,掘る,掘って掘って掘りまくる. (正確には,掘って,一輪車で運んでを繰り返した後,鍬で良く耕して,また一輪車で運んで埋め戻す,という作業です.) 雑草の根を掘り出す作業もこたえましたが,この作業もキツかった.掘り進むにつれて,一輪車との高低差が大きくなるので... それはともかく,コツがわかればあとは実行のみ.庭木の配置イメージをベースに植えていきます. 玄関脇には常緑樹のソヨゴ. 主庭のど真ん中には,シンボル的にヤマボウシの株立ちを. ガレージ脇には,副シンボル的にエゴノキの一本立ち. そして畑予定地の目かくしにツゲを列植. 樹木の植栽ばかりではなく,地被も進めます. まずは大谷石敷石中央分離帯(?)への高麗芝張り. ここで失敗談その2. 目土は砂を使うべし!写真でおわかりの通り,目土が茶色ですよね.普通に土を使ったんです.園芸屋のおばちゃんに叱られました.だめだよ~土使っちゃ.芝生が生えそろう前に雑草との格闘でくたばっちゃうよ,ですと. ...という事でやり直しました.(写真はありませんが) その甲斐あってか,雑草が芽を出す事もなく.(おばちゃんありがとう) しかし,ここで思わぬ刺客が! 朝,出勤の為に家を出ると青くなってきた芝生に足跡が...むー,新聞配達屋さんか? 悪意はないんでしょうが. 対策として,周囲に水糸を張ってみました.すると,また足跡が. 結界無視?うーん. 更なる対策として,周囲のみならずクモの巣状に水糸張ってみました(上の写真参照).フフン,これでそう簡単には歩けまい. 効果抜群.ピタリと足跡が無くなりました. で,翌年には土地境界側への植栽とチョットしたアクセント施工も敢行. 境界側,手前からツゲ,ウラジロノキ,ソヨゴ,ヤマボウシ,サンゴカクモミジです. 更に,大谷石アプローチが直線的デザインで味気無かったので,白い砕石を曲線的に敷き,入江のようなイメージを演出してみました.また,モミジとヤマボウシの間には,砂利を水に見立てた枯山水的な小池も造ってみました.(砂利は樹木植栽の為に掘った土に混じっていたものを活用.) ほぼデッサン通りの庭が出来上がりました. この時,庭造り開始から約2年の月日が経過していました. 以上,主庭植栽編でした. <<<おまけ>>> 植栽にあたって,園芸屋のおばちゃんから教えてもらったネタを紹介しておきます. ● 木には顔がある? 年輪をみると方角がわかる...つまり木の表情は360度同じではない,と. なので,植える際には木をぐるぐる回して,どの向きが一番良い表情になるかを見定めて植えると良いそうです.(勿論判断は主観ですが.でも,ヨメさんと一緒にやってみましたが,二人の意見はほぼ一致してました.何がどう,とは説明つかないのですが,雰囲気的に”あ,この向き良い”という感じはありますよ.) ● 支柱って要るの? 根巻きと幹枝のバランスにもよりますが,おばちゃんによると3m位までなら支柱なしでもイケる事が多いよ,との事.(風当り状況にもよりますが) 実際,ウチの庭木も支柱を必要としたのは,斜めに生長したヤマボウシだけでした. (流石に重心がずれた木はダメでした.見事に倒しましたので...) <<<後日談>>> 主庭のその後の様子については以下記事ご参考下さい. 植栽から約3年後の様子. 植栽から約4年後の様子. 生垣として植えたツゲの生長の様子は以下ご参考下さい. 2012年11月の様子. 2013年5月の様子. 2014年6月の様子. 2015年6月の様子. 樹種選定の失敗談もご参考下さい. 想定外の生長ぶり. 結局伐採,抜根. 庭木があるとこんなお客さんが来てくれます. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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