バイリンガル育児を楽しもう!

2004/06/16(水)11:43

小学生の英検受験について

英検(16)

今回、個人指導をさせていただいている生徒が、英検受験をしました。 その中に、小学生もいたのですが、今日はそのことについて書いてみたいと思います。 今回、小学生で英検にチャレンジしたのは、小3のAちゃんで、初めて5級に挑戦しました。 まだ、正式な通知は届いていないので、結果はわかりませんが、たぶん、合格できていると思います。 今は、情報がたくさんありますから、びっくりするような素晴らしい英才教育をされいらしゃる方もいらして、なんと3歳でも、英検の5級に合格しているお子さんがいるという事実(それにしても、3歳で、英文が読めて、あのマークシートの楕円をうまく塗りつぶせるということが信じられません!)からみたら、小3で5級なんて、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、うちのような田舎では、「小3で英検5級なんて、すご~い」、というレベルです。 私自身は、個人的には、必要以上に英検受験を低年齢で受けさせる必要はないと思っているくらいなので、今回の受験に関しても、少し悩んだりもしました。 ただ、受験をすることが、子どもの英語の勉強の動機づけになったり、受験することで、実際に力が伸びるのであれば、それはそれでいいことなのでは、ということで、今回は、親御さんと相談して、初めて受験をすることになりました。 実際に受験をするに当たって、いくつか教材を使ってみたのですが、その中で一番よかったのが、今は、絶版になってしまっている「くもんのLet's Try 英検」というカーディの教材です。 これは、小学生だと、もう、カードを自分で差し込んで練習できるので、小学生にはぴったりの教材だと思いました(どうして絶版になってしまったのでしょう?)。 あと、役に立ったのは、私の「お薦めの教材」のページの、□3□で紹介している、「学研のカコタンBookつき、英検過去問題集」です。(2) 単語が読めるお子さんにお薦め教材のページ やはり、過去問を解かせて、解き方や解答の書き方を事前に教えておくことと、さらに、合格できるのかどうかのレベルチェックをしておくことは、大切だと思います。あと、上記のカコタンBook付き英検過去問題集のいい所は、本の大きさがB5版と大きく、また、マークシートの解答用紙もついているので、特に小さなお子さんで初めて受験されるお子さんの練習用にはぴったりだと思います。 実際に、うちの娘が幼稚園の年長で英検受験を初めてした時も、この上記の2つはとりあえずやっておいたような気がします。 さて、この小学生ですが、実は、英検を受験する前は、正直、まだまだ読めない単語もかなりあり、並べ替え問題をやってみても、トンチンカンな語順になっていたりしたので、初めはどうなることか心配していたのですが、この2~3週間ほど、「カーディ」を毎日やってもらったら、急に文章が読めるようになり、過去問の正答率も急に10点以上もあがってしまい、こちらがびっくりするほどでした。 昨日、英検後、初めて普通のレッスンをしてみたのですが、以前は読めなかった文がすらすら読めるようになっていて、本当にびっくりしました。 Aちゃんの場合は、この英検受験がきっかけで、かなり英文が読めるようになったことは確かで、その意味では、すごい収穫だったと思います。 ただ、英検受験をさせる場合、まだ子どもが小さい場合は、親の方にストレスがたまってしまうことも多々あるので、子どもが自分で勉強できる体制になっていない場合(親が横についていて、いちいち口出ししてやらないと勉強できないような場合)は、親の方が疲れてしまうと思うので、あまりお勧めできません。 親も子も、そのことがきっかけで、英語が嫌いになってしまうこともありますので、ある意味、子どもが自分でどんどん問題を解いていける、自分で勉強をしていける年齢になっていないと、いろいろと難しいこともあるのでは、とも思ったりもしています。 もちろん、小さいお子さんでも、自分から受験したいと言われているようでしたらいいのですが、小さいお子さんの場合、問題を解いたあと、じっとしていられないなどの英語力以前の問題もありますので、最低限、他人に迷惑を掛けないという礼儀の問題はクリアしておいて欲しいと思います。 小学生になると、実生活では、英語どころではなくなるという事実に直面しますから、そういう場合は、やはり、英検受験というのは、ある意味、良い動機付けにもなりうるのだと思います。 ですから、上記のようなことに留意して、「英語よりも大切なことがあるでしょう」というような非難を受けることもなく、また、受験することが親子の両方にとって、必要以上に負担にならないのであれば、英検受験も、英語学習のよい動機付けになるという点ではいいのでは、と思ったりもしました。

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