株式会社AN代表取締役の向山かおりです。
皆さん、SDGsという言葉は聞いたことありますよね?
SDGsとは
2015年9月の国連サミットで、加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
このSDGsは、ここ数年で多くの企業が取り組み、より私達の身近に浸透してきました。
しかし、SDGsのサスティナビリティな考え方は、今に始まったわけではなく、実は145年前に存在した実業家も、同じことを言っていました。
その人こそ、「日本資本主義の父」渋沢栄一さんです。
◆「日本の資本主義の父」渋沢栄一について
渋沢栄一さんは、
江戸時代末期に農民(名主身分)から武士(一橋家家臣)に取り立てられ、のちに主君・徳川慶喜の将軍就任にともない幕臣となり、明治政府では官僚も務めました。
民部省を経て直属の上司である大蔵大輔と井上馨の下で大蔵少輔、吉田清成らと共に造幣、戸籍、出納など様々な政策立案を行い、初代紙幣頭、次いで大蔵省三等官の大蔵少輔事務取扱となる。
井上馨と共に退官後は実業界に転じ、第一国立銀行(現・みずほ銀行)や東京商法会議所(現・東京商工会議所)、東京証券取引所といった多種多様な会社や経済団体の設立・経営に関わりました。
そのうち企業は約500社 にもおよび、「日本資本主義の父」と称されています。
参照URL
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%8B%E6%B2%A2%E6%A0%84%E4%B8%80
◆渋沢栄一とSDGs
そんな渋沢栄一さんの格言で、以下の言葉があります。
「その経営者一人がいかに大富豪になっても、そのために社会の多数が貧困に陥るようなことでは、その幸福は継続されない」
「正しい道理の富でなければその富は完全に永続することができない。従って、論語と算盤という懸け離れたものを一致させる事が今日のきわめて大切な務めである」
参照URL
「論語と算盤」
https://amzn.asia/d/3G5G8DL
これらの言葉からもわかるように、渋沢栄一さんは約145年前にSDGsの価値観を持ち、目標を掲げて、明治維新後の日本を大きく発展させました。
そんな渋沢栄一さんは、この時代に一経営者として事業を行う私にとっても、著書や格言で道を示して下さるメンターの1人です。
そこで、「渋沢栄一」さんと「SDGs」について調べているうちに、ある一つの記事を見つけました。
「SDGsとは、未来を信じて自らの限界を作らないことだ」
https://miraimedia.asahi.com/shibusawa_02/
こちらは、渋沢栄一さんの5代目子孫であり、コモンズ投信株式会社の会長、そしてシブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役社長でもある、渋澤健さんのSDGsの記事です。
その中の、
「平和なき、インクルージョンなきでは豊かさのサステナビリティーがない」
という見出しの文中に、この記事の序盤でご紹介した格言について、このような記載があります。
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「その経営者一人がいかに大富豪になっても、そのために社会の多数が貧困に陥るようなことでは、その幸福は継続されない」
「正しい道理の富でなければその富は完全に永続することができない。従って、論語と算盤という懸け離れたものを一致させる事が今日のきわめて大切な務めである」
現代意義にかみ砕けば、サステナビリティー(持続可能性)にはインクルージョン(包摂性)が必要であり、「誰一人取り残さない」世の中を目指すことは正しい道理の富であるということです。
「誰一人残さない」というのは、まさに現代のSDGsに取り組む企業が目指すべき指標であり、理想の世の中だと思います。
(一部省略)
そして、「誰一人取り残さない」SDGsの共通点とは何か。それは「未来を信じる力」で自ら限界を設けないことでありましょう。
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この記事には非常に感銘を受けました。
私自身、人として常に成長し続けることを大事にしており、限界を設けず身の丈以上のチャレンジをし続けることを、立ち上げの時期からとても大切にしてきました。
直近でも、流行病による不況や円安による物価の高騰などにより、世の中の企業の多くは商品の値上げやコストの削減、新事業の立ち上げなど、何らかの変化を強いられています。
だからこそ、常に変化し続ける経済の波に柔軟に対応し、限界を決めることなく自分自身が変化し続けることが、経営において最も重要なことだと思います。
私自身、「誰一人残さない」世の中を実現させるためにも、取引先や従業員、消費者の方々全員が豊かになる企業を目指していきます。