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2005/04/13
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カテゴリ:書籍
最近復刊された?『ちびくろサンボ』のホットケーキ。
サンボはただの名前だと思っていたのだが、黒人の方の差別があるとの事で絶版になっていた。
トラが出てくるこのお話、舞台はインド辺りのアジア、サンボという名前はあると聞いている。
言葉は難しいが、逆に気にしすぎる方が差別しているようにも思える。
昭和のダッコちゃん、カルピスのマークなども消えた。
カルピスのマークはちょっと妖艶な雰囲気があって素敵だったけれど。

そうそう、ホットケーキ。
なんでトラが溶けるとバターになるのかは、さて置いて
そのバターで作るホットケーキの美味しそうなこと!
小さな頃挿絵をみながら、バターのたっぷり入ったホットケーキの味を想像したものでした。


教科書にのっていたスタインベックの『朝めし』。
夜明け頃の綿つみの季節労働者?のテントでの朝食作りの場面。
作者が通りかかり、朝食をご馳走になる。
ベーコンのジュウジュウ焼ける音、パンの焼けるいい匂い。そして豆のスープ(ポークビーンズ?)。
肉汁にパンをつけて食べる。暖かいコーヒーが湯気がでて美味しそう。
コーヒーを飲まない私でもそう思う。
カップはきっと大きくてシンプルなものだ、アウトドアで使うあのコップが目に浮かぶ。
実は小説の中には豆のスープは無かった。
月日が経つにつれ、つい脳内で足してしまったようだ。
開拓中のアメリカに豆はつきものなので。


ダフネ・デュ・モーリアの『レベッカ』。
学生時代に読んで大変面白かった。
お金持ちのマキシムに見初められた、心優しく内気な主人公「私」は名前が一度も出てこない。
対してレベッカはマキシムの死んだ才色兼備の前妻の名前で姿はない。
マキシムが所有する大きな屋敷マンダレイは、イギリスらしく広大な庭の描写が美しい。
銀の食器などにご馳走が次々とでてくるのだが、私が心惹かれたのは「キュウリのサンドイッチ」。
アフタヌーンティーでいただくのだ。なんとも美味しそう。
英国はやはりアフタヌーンティーだ。
あの3段重ねのハイティースタンドにサンドイッチ、ケーキ、スコーン。そして美味しい紅茶。
美しい庭でお茶が飲めたら幸せだろう!
蓼科のバラクライングリッシュガーデンではその雰囲気が味わえた。

この小説、ヒッチコックが映画化した。
ヒロインをジョーン・フォンティンが、マキシムをローレンス・オリビエが演じている。
ローレンス・オリビエは「風とともに去りぬ」のヒロイン、ビビアン・リーの元夫。
ジョーン・フォンティンは「風とともに去りぬ」のメラニー役のオリビア・デ・ハヴィランドの妹。
ついでにこの姉妹は東京生まれ。





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Last updated  2005/04/13 10:49:53 PM
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