プーケットからサムイ経由コタオ(タオ島)へ - その1
友人のアンドレがコタオでゲストハウスを始めた。フランス語でセミを意味するLa Cigale(ラ・シガール)というのがその名前で、丘の林の中にあってセミがうるさいのと、お母さんが賑やかでセミみたいにいつもしゃべっていたからそう名付けたのだそうだ。アンドレはワシがプーケットで働いた会社のサムイオフィスのマネージャだった人で、プーケットとサムイと離れていたけれど、会えばとても懐かしい気がして、いつもハッピーな笑顔が愛すべきラスタマンなのだ。半年前に「4月頃にはオープンしている予定」といっていたので、「ソンクラン前に行くよ!」ってことになった。妹と二人、我が家のMVでパンガー、クラビからフェリーでサムイへ行き、サムイからカタマランでコタオという長旅だ。象のぬいぐるみのラックも連れていく。今は虹の橋に行ってしまった愛猫ラックに生まれ故郷のタイランドを見せてあげたくて、生前つけていた首輪をぬいぐるみのラックにつけての出発だ。車でプーケットからサムイへは2度ほど行ったことがある。「それほど難しい道ではない」「パンガーで4号線を離れてクラビへ行くこと」「途中、スラターニ方面の標識があるがそこを曲がらず、越えて行くこと」「44号線をどん突きまで行けばあとは標識に沿ってドンサックまですぐ!」。2回目に行ったときにちょっと間違ったが、今度は3回目、運転するのは始めただけどスイスイヨと、高を括っているとガツンとやられるのがワシのいつものパターンね。ということで、次回いつになるか分からないけど、プーケットから車でサムイ経由コタオへ行く時のために、道順を書き留めておくことにします。まずはプーケットからパンガー方面へひた走る。だいぶ道路が整備されてきて、パンガーに入っても快調に飛ばせます。パンガーを抜けて4号線から右に曲がるのだが(415線だとおもう。。大きなドライブインがあるところ(写真上))。そこを曲がらずに4号線を行くと山道になって遠回りになるので注意です。とにかくクラビのアオナンビーチの方へ向ってひた走ります。途中、「スラターニ」の標識があって415号線の入り口がありますが、これを曲がってはいけません。行けるんだろうけど、広くてまっすぐな44号線を行くためにはここで曲がってはダメね。大きなガソリンスタンドがあって、いかにもこの道みたいな感じだけど、違います(写真下)。クラビのアオナンビーチへの標識が見えたりして「まだかいな」と思う頃、再び4号線にぶつかるので右折、これに乗り20分くらい走ると、44号の入り口があります。緑の大きな標識に「スラターニ左折矢印」が見えてきたら注意深く走りましょう。44号の標識は小さいので見落としちゃうことも。ここまで来たら走るべし、走るべし、走るべし!道は片側通行の複車線、真っ直ぐです。クラビ独特の石灰岩の岩山からヤシの木林に変わり、スラターニに近づくと180度見渡せるような平野になります。この道、何度走っても爽快!好きだぁ~1時間ほど走ると「スラターニセンター左折」みたいな標識が出てくるけど、これも無視。とにかく44号線のドン突きまで走ります(入口のクラビから出口のスラターニまで時速120キロで走って1時間半くらいの感じ)。 スラターニのT字路まできたら、右方向のナコンシータマラート方面へ行くのだけど、右折できないので、左折してからUターン。ここから実はまっすぐまた30分近くひた走るはずが、迷ってしまったんですね。。このT字路から15分くらいのイメージだったのだけど、実は30分くらい401号線を走って、Y字路を左折して4142号線を15分ほど走ればドンサック。それを4177号線に入ってしまったのが運のつきでしたね。GoogleマップでもDon Sakでちゃんと出てくるのだけど、イメージ的に簡単だと思っていたワシは肝心なところをプリントしないで出てしまった。4177号線はどんどん深みにはまるって感じで、時々「ドンサックは?」ときいても「あっちだよ」と指さしてくれるばかりで。トイレには行きたくなるし、「もうダメだぁ、我慢できないっっ」っていうときに着いたのがこのお寺。人気のないお寺だったけど、仏様が付いていてくれたと思うと安心した。トイレを借りて、ちょうどすれ違った家族連れのお父さんに聞くと、「この道をまっすぐ行けば大きなタノン・アジアにぶつかる。それを左に行けばある」と教えてくれた。道と同じくらい心細い思いをしながら30分くらい走っただろうか、なんとなく見覚えのある大きな道に出て、そこから10分くらいでドンサック船着き場の入り口にたどりついた。毎回のことながら、予約をしないと2時間待ちというのが普通のパターンのようだ。フェリー予約は電話でできるが、指定銀行に振り込めとか指定銀行のATMカードの会員でないとだめとかいろいろ面倒なのでやめといた。切符売り場で指定された列に並ぶのだけど、これは全くの未確認情報ですが、乗車して待っていると一つ前の船に乗れるのかもしれない。前回は間際になって一つ前に乗れたし、今回高級車に乗った家族がずっと車のなかで待っているのを見て「なんで?」と思った。そしたら彼らは係員に誘導されて一つ前のフェリーに乗って行った。まぁ、何台乗れるかなんてその時によってまちまちだから、スペースがあって準備OKならばきっと乗れるのであろうというのが結論です(あくまで未確認情報です)。フェリーは1時間ちょっとでサムイへ。シャム湾はいつも鏡のように静かです(3回ともそうだったから)。「やっぱサムイはいいなぁ!」と妹と二人ワクワクしていたのでありますが、なかなか一筋縄ではいかない旅の始まりでした。