061286 ランダム
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Sep 1,1980(Mon)




2日目


先ずは『Tifany』のソロから。
メロディとハーモニーの絶妙なアンサンブル…
ただ、美しい。
『Polka Dots And Moonbeams』は更に進化したと感じる。
このゆっくりとした展開が彼の音の生命線だったともいえるだろう。
彼が高音部を押さえるとき、音が輝くようだ。
この夜もわが息子のことを思いながら『Letter To Evan』を演奏したのだろうか。
9月13日に6歳の誕生日を迎える、愛息のことを…
その誕生日には、もう演奏が出来ないまでになっていようとは…
大好きな『Days Of Wine And Roses』。
音の洪水のようなイントロの森を抜けテーマが開ける。
これが命の焔が消えようとしている男の演奏だとは信じられない…
この曲のセカンドコーラスでの"短3度あげ"はこの曲のスタンダードな演奏の仕方になっている。
トリオというフォーマットが彼の演奏を許している。
頻繁なキーチェンジ、派手なクレッシェンド、それらが全てプラスに感じることができるのは、このフォーマットの、そしてインタープレイのなせるわざか。
『I Do It For Your Love』はこのトリオになって真に美しくなった。
『My Romance』の綺麗なバース…


2枚目の「The Last Waltz」に入る。
『Yet Ne'er Broken』でのマーク・ジョンソンの力強いウォーキングベースがいい。
『Knit For Mary F.』のオープニングで彼は同じ音の繰り返しをメロディとして成立させている。
この曲はネブラスカ州に住む、メアリー・フランクセンに捧げられたもので、彼女はエヴァンスの家族のために幾つもの手編みのニットを贈ってくれたらしい。
まあ、なんとわかりやすい題なことか(笑)
『The Touch Of Your Lips』で、何か新しいことを試そうとしているように感じる。
それも、もう確かめるすべはないのだが…
『Your Story』は力強さと、輝かしい美しさが交互に訪れる。
時間が止まったかと錯覚するまで音を溜め、そして一気に展開させる。
アルバムのトリを勤める『Nardis』は、まだ広がりつづけている…
17分に拡大(笑)


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