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ぴけっと

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2003/04/06
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カテゴリ:エヴァンス
■Consecration/Bill Evans Trio(1980.Aug)

1980年8月31日~9月7日にかけてのサン・フランシスコ、キーストンコーナーでの現存するビル・エヴァンスの最後といわれている音源。
この演奏の後、9月9日からニューヨークのファット・チューズデイでの1週間のライブに出演しようとしたが、その3日目には演奏も不可能になり、9月15日、病院でなくなりました。

なくなる直前の演奏ということがどうしても頭を離れない。
どうして、ここまでも壮絶なのか…
薬物乱用により、命の炎をが消える前の最後の一瞬のきらめきか。
ミスタッチ、ディスコードがそこらに散見される。
完璧主義者であった彼らしくない演奏、生きていたなら発表を許すことはなかったであろう。
でも、そんなすべてを超越したものがここにはある。
それを私は”死への情熱”と呼ぼう。

真の意味での最後の演奏の音源が発掘されようとも、このエヴァンスの音のすばらしさに影響を与えるものではない。
徐々にインスピレーションが消えてゆくさまが、生々しく見えてくる。
命が消えてゆくさまが。
それでも演奏レベルは並以上に高い。やはりエヴァンスは自分のために弾いていたんだと感じる。

キーストンコーナーでの演奏はもうひとつのBOXセット『Last Waltz』もあり、どちらも私のお気にいりだ。

ラファロ、モチアンの”黄金のトリオ”とは違うこの最晩年のエヴァンスが一番好きだ。

なんと壮絶なことか…
そして美しい





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Last updated  2004/09/19 01:59:29 PM
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