榧(かや)の木祭り 高城修三

  新潮社、S52、’03.4.8完読

 ある里のお話である。閉鎖的な里は『カヤの木祭り』が毎年行われる。
 人々は育った時からずっとその祭りで一番になることが最も良いことだと教えられ育つ。その概念に余談は許さず、疑うものは淘汰されていく。
 信仰にも似た絶対的な祭りに誰もが身を捧げる。
 その先に待っていたものは...

 非常にエロティックな表現を知ったような気がする。
 無垢なエロ。これこそエロティシズムだなー、と痛感。
 



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