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カテゴリ:心理ストーリー
自由の無い女
来たこともないセンスの良い部屋で2人の男女が呟いた。 女がピ-チ味のタバコを吸いながら・・・ 「ねぇ、私のことどう思ってる?」 「分からないほど・・・でも魅力はある・・・」 「そうかな・・・ふふふ・・・」 少し笑いのある女が魔性に見える感じだった。 男女は、キスをしまくってそして抱いた・・・ それが、カンナの未来想像図だった。 **市内団地に住んでいる30歳のカンナは、普通の専業主婦だった。 掃除・料理等任せて家庭内の仕事は彼女(カンナ)である。 旦那・紀行は、仕事一筋で上司にもかわれている存在である。 結婚して1年。 絶好調な暮らしだった・・・ しかし、何か物足りなさがあった。 カンナは、こう呟いた。 <独身時代は、自由だった気がしたが結婚すると何かに鎖を掛けてきた感覚のように見えてた・・・> 気がついてももう遅いくらいだった・・・ 周りの主婦でもこう言ってた。 「カンナさん、子供を作る気持ちある?」 「まだ、出来てないし・・・」 「でも、30後半になったら高齢出産になると出来るか出来ないかも知れないのに・・・」 「・・・」 カンナには、子供が出来ない理由が「子供が出来ない身体」になってしまったことだったが、その裏にはカンナの過去があった。 それが、15年前にカンナは男友達からレイプされていた。 服は破れ、裸が見えるぐらいだった。 怖くて涙が溢れ、恐怖感なトラウマに襲われ1年間精神科に入院をした。 <男が怖い・・・怖い・・・> と呪文が唱えるみたいだった。 入院の間、「妊娠」が発覚したが結局流産した。 ダブルショックを受けたカンナにとっては、苦しい立場だった・・・ そして、紀行帰宅後夜の生活に・・・ 「カンナ、いいだろう?」 「あなた、まだ無理よ・・・」 紀行は、つまらない顔をしながらこういった。 「お前は、いつからこうなったんだ?」 「なぜか知らないけど、こうなってるのよ・・・」 「・・・」 結局、不意に終わった。 紀行とは、友達のつなぎで知り合い交際をスタ-トした。 友達も羨ましいほどだったが、「ラブラブ」だった。 カンナは、トラウマが消えていたように見えたが結婚してからいまだに消えないのがおかしなくらいだった・・・ そして数日後、カンナの友達「有華(ゆうか)」に相談した。 有華は、カンナの大学時代の友達で仲のいい関係でも有ったがトラウマの事も知っている。今現在は、離婚し独身。(子供なし) 「そっか、旦那の前にも言えない部分があるね・・・」 「でも、あまりにも私の口では言えないし・・・」 「トラウマの事は、触れないけど・・・」 「有華、離婚して何か変わった事ってあった?」 「う~ん、変わったといえば好きなことが出来るかな・・・^^」 「趣味でも」 「確かに、あてはまる。旦那の嫌いな料理やお辞儀でも一緒に合わせなくても済むしね・・・」 「ふ~ん」 「カンナ。あんた何か開放したいんじゃないの?」 「そうね。自由だね」 「自由か・・・まるであたしと一緒じゃん!!」 「だから、ゆうじゃない!!」 「あたしの提案だけど・・・」 「何?」 「あんた、男に目覚めてみるきない?」 「な、なにゆうのよ!!いきなり!!」 有華の言葉がいきなりでカンナは困り果ててた。 「私ね。風俗で働いているんだ・・・男を味わいたくって・・・」 「え・・・」 カンナは、有華の言葉にズシンと重みが来てた。 <あ、あの有華が、風俗系で・・・> 複雑な思いでカンナは団地に帰宅をした・・・ 紀行は先に帰宅をしていた。 「おかえり。遅かったな」 「友達と長話で・・・」 「そっか、先にお風呂に入るぞ!!」 *紀行は帰ってきた後おふろ掃除をしそれから風呂へ入った。 カンナは、早速料理の支度をしてた矢先に携帯が鳴った・・・ *旦那の好きな歌ウルフルズの「バンザ-イ!!」の着うただった。 カンナは、着うたを消えた後紀行の携帯を好奇心旺盛に見ていた・・・ そして、驚くべき事が見えていた。 <な、なにこれ!!> それは、女からのメ-ルだった。 は-い♪ のりさん、気持ちよかった。 又今度一緒にいてね~ バ-イ・美奈子^O^ カンナは、衝撃を走った。 <これって、浮気メ-ルだよね・・・> と、察知してた感じだった・・・ 3月21日続く。 紀行からの携帯に「浮気メ-ル」が発覚した。 そしてカンナの行動は・・・ 次回は、「揺れ動く矢先」をお送りします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.01.09 12:30:51
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