PISCES　～癒しのアフィリ～

　　　　　　　　　　　　　＊前回のあらすじ＊
獣になった栢の激しいバトルに大怪我と体力の無さのバルは弱く見えていたが、逆に栢を応援する瑛氏中心の皆には応えた様になっていたが・・・
瑛氏は、ロザリアからの「刻印のペンダント」を栢に渡すタイミングを伺う様に感じたプレッシャーは大きいが、彼是（かれこれ）の栢との出会いに大きく変わった瑛氏は渡す決意に。
するとバルのナイフ投げのチャンス攻撃に栢に命中し栢は落下へと思いつつ瑛氏はそれを目掛けペンダントを投げるが栢の胸にチャッチをし獣から元の姿への栢に変貌へと・・・
話の分からない又は読みはぐった方は「魔が走る！！（１～１３６）」をご覧下さい。

栢（かや）-占い部屋「栢乃舞（かやのぶ）」のオーナー兼占い師で瑛氏よりも年上だが正体は黒マントの女で「魔裁糸」を武器を持つ＆召喚魔法を使う。実は、神隠しにより捨て子になる前の父・ディオン（死亡）と母・ロザリアとの間の子で「魔」の超えた力を持つが栢の前の名前は「アマリリス」だった・・・
神楽　瑛氏-癒し雑誌「ヒーリング・エナジー」の編集部。過去に２０年前に「黒マントの彼女（正体は、栢だった！！）」に助けられた時があり思いをこめて告白をしハッピーエンド（？！）に・・・少年時代に、山火事事件で生死と伴った身体を新たな覚醒に目覚めたパワーが栢とのバトルの共に。
和真　由（ゆい）-波乱な人生を送ったが渦事件のきっかけで栢・瑛氏と知り合い栢の店で住み込みで勤める。楓の彼女。
楓　紫朗（しろう）-39歳で大学の教授の傍ら、沙里菜（妻）と朱音（あかね・娘）の事で仇に関わった魔が栢と瑛氏によって倒した恩返しに「魔追求探し」をする事に。ムッツリスケベだったが現在は、由と恋愛中。
サイファ‐子供達の兄存在で元盗賊で別名「金色のサイファ」だが両親は、ディスバルト帝国に殺されて恨みを持ったが、その敵の事を知って仇を取った同時に終わる。恋人・エマがいたがダインによって殺された・・・
ネル‐サカン星の総隊長で少女時代に、父の厳しい教えで育ったのだが「自分らしく無い」って事を知り自由奔放に逃れた事も。乱気流の事でディスバルト帝国に対して遺憾を持ってる同時に乱気流を撃った元凶・ディスバルト帝国に向かって・・・サイファに好意（！！）を示したが・・・「死神を纏わる２人」として恐れられる一人としてジュリとのコンビになる。
ジュリ‐同じく親友のネルのいるサカン星のサブ（助手）でディスバルト帝国に怒りの烽火（のろし）と同時に乱気流調査に地球で散策を終えディスバルト帝国に加勢として合流。ネルと同様「無敵・死神を纏わる２人」として恐れられている。
リディア‐栢（アマリリス）の仕えの者だったが、その正体は「サカン軍の無敵の司令塔」だった。
マクベス‐別名・「ディスバルトの残し者」と呼んでるが「６の魔方陣」の謎がありつつも母親も違法魔法で処刑をし苦しんだ事もあったが、その処刑も偽りでバルの仕業を知り・・・
ロザリア-帝国「ディスバルト」の悪女王的存在だが魔の力を持つ。全体を「悪の花を咲かせる」事が企んでいるが、その戦いの宿敵が実の娘・栢（アマリリス）だったって事を複雑と実の父（魔の血を持つ）にも殺めて・・・
バル-同じ帝国のロザリアの主事として任せてるが、ロザリア命令には逆らえない存在であるが、「乱気流（メテオ法）」と「アマリリス（栢）の女王の引き継ぎ」を企み又、術を使って人から魔へと姿を変える力も・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　栢よ、奇跡の力へ（６）

瑛氏は、栢の姿が戻ったのは良いが・・・

ブワッ・・・

黒いマントから赤いマントへと変わりショートブーツも赤へ・・・

目を閉じたまんまの栢の変貌が・・・
瑛）「・・・」＜これが・・・栢か？＞

瑛氏にとっては不思議がっていた・・・

栢は、変貌が終わり両目を開けた。

栢は、口を閉ざし右手に挙げてバルに差しだす・・・

瑛）「・・・」＜栢？＞
そして・・・

壁から突き抜けるように、召喚獣が一気に何種類も数え切れない内にバルに！！

ドドドドドドドドドドドッ・・・

バ）「な、何なんだ！！あの召喚獣は？！」

と、襲いかかる・・・

バ）「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ！！」

と、召喚獣達が団子状態になりバルに喰い荒らす・・・

バ）「た、助けて・・・あの言葉もゆうから・・・」

天上に浮かんだままの栢は両腕を組みこう言った・・・
栢）「もう・・・遅いよ・・・お前の何回重い罪を聴くのもウンザリだ・・・さぁ、召喚獣よ・・・」

栢の右手に、召喚獣を操りバルを刺す・・・

栢）「もう２度バルの姿を消すがいい！！」

バ）「ぐっ・・・アマリリス・・・お前は・・・何者なんだ・・・」
バルの息が苦し込みもう死んでもおかしくない状態になった・・・

栢）「さぁ、あたしはこんな人間さ・・・人を愛し、情けが有ってもそれが人間のポリシーなのさ・・・お前みたいな邪悪よりかはな・・・」

召喚獣は、繰り返しバルを喰っている・・・

バ）「た・・・す・・・け・・・」
栢）「もう、遅いさ・・・マクベスと言い、母と言い・・・そして人類を化けになり悪さをするお前が皆を苦しめたからね・・・」

バルの手を動かそうとしてても・・・

もう・・・

止まっていた・・・

同時に、死んだ・・・

そして、召喚獣達は食べたバルを満腹をし天に召されたように光と共に行ってしまった。

栢は、召喚獣を見送ったまま見つめていた。

そこで、瑛氏は栢に・・・
瑛）「栢・・・」
瑛氏を呼んだら振り向いた。
栢）「瑛氏・・・」
瑛）「・・・」
栢）「ごめんな・・・こうするしかなかった・・・」
皆の顔に二人の姿にひやひや感が・・・

瑛氏は、涙を流した・・・
瑛）「馬鹿か！！お前は！！」
栢）「え・・・」
栢は、ハッと思い・・・
瑛）「俺は、お前の獣姿は分かったよ・・・そりゃ・・・最終手段かも知れない・・・だが、俺との気持ちは通じたのも知ってか否か・・・」

瑛氏は、栢に近づき・・・

キュッと抱きしめた。
瑛）「嬉しかったよ・・・勝って・・・帰れる・・・」
栢）「馬鹿・・・瑛氏・・・勝ったんだよ・・・苦しい戦いだったが・・・あたしだけじゃなく・・・母に・・・」
栢は、瑛氏の言葉につられ泣いていた。
皆は、感動泣きをしてた・・・

栢）「このペンダントを機に・・・」
栢の胸にペンダントが光っていた。
瑛）「ああ・・・その通りだ・・・栢・・・母に・・・」
瑛氏の言葉に従って栢は、ロザリアの所へ・・・

栢）「・・・」
ロ）「栢か・・・」
栢）「お母さん・・・召喚獣達がバルに喰ったよ・・・」
ロ）「そう・・・良かった・・・私は・・・もう・・・長く眠りたい・・・」
栢の顔に、涙が溢れロザリアの両手を握り・・・
栢）「そうだね・・・父と一緒に眠ろう・・・」

瑛氏は、二人の言葉に涙が増えつつ・・・
瑛）「・・・」

ポン・・・

瑛氏の左肩を叩いたのはマクベスだった。
マ）「良く言ったな・・・」
瑛）「ああ・・・」
マ）「だが、コレから栢は母の所で終わるまでは帰らないかも知れない・・・」
瑛）「え？一緒に帰るんじゃ・・・」
マ）「いや、この状態だと無理だろう・・・」

瑛氏は、マクベスのゆう通りに栢への無理強いは言えなかった。
瑛）「そうだな・・・」＜やっと母に会えたんだ・・・親孝行しないと・・・出来ないからな・・・きっと・・・＞

そして、栢は衰弱しきったロザリアを抱き・・・
栢）「じゃ、行くね・・・」
サ）「元気でね、姉さん・・・そして・・・色々とありがとう・・・姉さんに合って良かった・・・」
ネ）「栢、私も付いて行きたいのは山々だがサカン星に戻って報告しないといけないしで忙しい位だがここでお別れするよ・・・」
栢）「サイファとネル、幸せの相が見えてるよ・・・」
サイファとネルは、赤くなって照れた様にほほ笑んだ。
ジ）「ありがとう、私が出会って間もないがネル様とサイファを繋げて見せますよ♪」
ネ）「ジュリ！！」
サ）「お、おい・・・」
と、皆の笑いが止まらなかった。
リ）「栢、黙ってすみませんでした。コレからサカン星に帰るけど色々と情報言わないとね・・・」
栢）「リディア、メイド姿良く似合っていました。コレからも、皆と又逢うと良いね・・・」
サイファやネル・ジュリ・リディアの顔が笑顔になった。

栢）「マクベス、コレからどうするんだ？」
マ）「流離（さすらい）に行く前に母に向かって報告する。又、逢うと良いが・・・」
栢）「そっか・・・地球に来い・・・」
マ）「え？」
栢）「もしの話だが、寂しかったらで・・・」
暫くをしてマクベスは・・・
マ）「分かった・・・考えさせてくれ・・・」
と、笑顔で言った。

そして・・・

瑛氏に・・・

瑛）「お前、母に面倒を見たら・・・」
栢）「ん？」
瑛）「此処に、帰ってこ・・・」

栢は、ロザリアをそっと置いて瑛氏に近づき両手に押えてキスをした。

瑛）「い・・・」
栢）「馬鹿瑛氏・・・分かったから・・・その代わり・・・」

瑛）「ん？」
栢）「一生あたしを鎖に繋いで欲しいな♪」
瑛）「じゃ・・・まさか・・・」

瑛氏想像図・・・
栢がペットで首輪に繋いで瑛氏が「ご主人様」状態・・・
（おいおい・・・）

栢）「何を馬鹿な事を想像したんだ！！私が言ったのが馬鹿だった・・・」
瑛）「だって、お前が言ったんだろう・・・」
栢）「そうだった・・・だが・・・今まで、出会った中で瑛氏が忘れなかった事は覚えているよ・・・」
瑛）「はいはい・・・」

栢は、再びロザリアを抱き魔方陣の紋章を説き浮かび上がり・・・
栢）「じゃ・・・皆、元気で・・・」
と、言い・・・
皆）「元気でな！！栢！！」
瑛）「栢ーーーーーーっ！！」

天に召されて・・・消えた・・・

そして・・・

ガタガタガタ・・・

城が崩れて・・・

壁や天井にも・・・

皆は、無事避難をした。

ディスファルト帝国の城は、もはや完全に崩壊をした・・・

これが、完全たる１ページになっていた。

　　　　　　　　　　　　　　　　＊来週続く＊

栢とのお別れを機に、皆は？
そして、瑛氏の状態は？
次回「第一部最終話・再び（１）」をこうご期待！！
＊この作品はフィクションです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊私の一言＊

最近ですが・・・

旅行の支度に進んでいる私ですが、今回都会の友達との８年振りに逢うんです。
化粧品も入れて靴とか服などは後・・・

久々の旅行には楽しいとは裏腹に、複雑な予感が・・・
私だけでしょうか？

＊最初の更新に途切れていましたのですみません。