桜 咲く
コロナ騒ぎが騒がしくなる前から 予約しておいた娘夫婦と孫二人と計六名で、奈良県曽爾高原近くのログハウスに行くことになったのが 丁度春分の日の3/20。この日は 大阪府と兵庫県間の往来は不要不急の場合はせぬようにとのお達しの日。 奈良県方面は特におとがめなしとの事で 当日 早めに 出発。処が 名阪高速は ガラ空きで、余り早く到着してもどうかと、途中 長谷寺に方向転換し お参りする事となったが これが 大正解!流石に西国三十三所、初瀬の花の寺『長谷寺』は 数少ない参拝者の為にコブシや サトザクラの花は勿論、本堂や五重塔に本坊 迄も ここかしこの早咲きの枝垂れ桜が七部咲きの風情 「こもりくの コロナに惑う人々に はな や ほとけも 心ひらかん」魏高参道で 地元ご当所名物の にゅうめんと 柿の葉寿司を頂き、目的地 曽爾(そに)村ビレッジに着いた頃 年長者の爺も眠くなり、手伝いもそこそこに夕刻まで昼寝。汚名挽回に小2の孫に聞くと 宿題に星空観測とあり、これでポイント稼ぐべく、夕食も半ば時分に ふとスマホを見ると これぞ 天祐! 爺の手持ちの 「Star Waik2」アプリに ISSが 15分後に 出現の案内!!食事も途中で切り上げ 広場に出て夕暮れの南向きの山裾を見つめる間もなく、地球の影から出たのか「宇宙ステーション」が、ひかり出し 一直線に天空を駆け上り 北々東の空へ消えてゆく数分間の至福のひと時を孫共と共有できました。再度ロッジに戻り 夕食を済ませ 先の広場に出て漆黒の夜空を見上げ、金星や北斗七星、その延長線上にある北極星を示し、南の空のオリオン星座とその帯に掛かる星雲 追いかけて昇るシリウス迄爺の昼寝の面目を取り戻すべく 蘊蓄を語り伝え 先ずは学校休業の補習にはなった事でしょう・・・。食事の跡かたずけで 見損なっていた娘や嫁は 再度広場に夜空を見上げに出かけたようでしたが爺は 小2の孫の 星空観察の作文仕上げに付き合わされる役を仰せつかり。それにしても 大和の曽爾の山懐で久しぶりに見上げる夜空は 何物にも代え難い見事な宇宙でした。翌日は 曽爾高原の野焼き後まもなくの風情の「お亀池」の周囲を歩き、尚山裾を登ろうとする孫共を 下から撮る写真係でお茶を濁しその景色は 数千万年前の噴火口に違いないと確信。曽爾村ビレッジから見た 兜岳の 柱状節理の残る 「室生火山群」のすさまじさを思い青連寺湖を通り、 大和平野を見下ろせる 高峰SAで昼食後、早めに帰宅したことでした。