その4・エバーランド

【4月3日土曜日】

今日はソウル郊外の「エバーランド」という大型遊園地へ行く予定。
ところが訪韓前にあのヨン様が4月3日に来日するということで気持ちが揺れてしまいました。もしかして「生ヨン様」に会えるかも!?


羽田空港に到着ということなので出発は金浦空港。仁川空港に比べればソウル市内からは近い。「入り待ち」をすればお会いできるかも~!
でも子供達は激怒するだろうなぁ。ま、そうなったら室内遊園地の「ロッテワールド」にしましょ。

とりあえず天気が悪かったらエバーランド行きを変更して「金浦空港→ロッテワールド」に決めたのですが、あいにく(?)の好天になってしまいました。ん~、仕方ない。ま、「入り待ち」をしても必ずお会いできるとも限らないし。

それでも帰国後にTVを観たら金浦では日本ほどの大騒ぎはなかったようです。
くっそ~、やっぱ行っておけば良かった!!・・・と後悔しました。

[いかんいかん、嫁さん以上にヨン様が気にかかっているではないか。俺はただの付添いだったのにな。いわゆる男惚れというやつか?それだけ魅力的ということ?なんとなく浜田省吾様に通じるところがあるな~。]

どうも韓国入りしてから気持ちが不安定になっております。旅行ということで気持ちが高ぶっていたのでしょうか?

=====================

ということで「エバーランド」へ出発。
その前にふと部屋から窓の外を見ると市庁前の広場に芝生が敷かれ始めていました。

芝生2

最初に書いたようにここは5月完成を目途に公園が造られるそうです。都心の芝生公園ということでこの先ずっと憩いの場になるんでしょう。それが何十年も何百(?)年も。
いや~、その最初の芝生を張るという歴史的な場面に遭遇しているというわけです。うんうん、貴重な瞬間に立ち合えて嬉しい~!


「エバーランド」へは鉄道で行くことにしました。
地下鉄の「市庁駅」から国鉄「ソウル駅」へ。

ソウル駅舎

しばらく来ないうちに駅舎が新しくなっておりました。総ガラス張りという感じでなかなか素晴らしいです。
そういえばこの4月から新型高速鉄道「KTX」が開通したということで駅内はあちこちでKTXに関するイベントが開催されていました。在来線はどうなってしまうのでしょう?

エバーランドへは最寄駅(といっても相当離れているけど)の水原駅へ。水原(スウォン)はソウルからは約50km南に位置する人口100万の都市。農水省の機関が集中しているということでウチへ来訪される韓国からのお客様はほとんどこの街からいらっしゃっております。
知人も多くいるのですが今回は家族旅行ということで隠密に。駅前でバッタリ出会わないか少し心配しました。

水原行き切符

水原までは所要時間30分ぐらい。乗った列車は「ムグンファ号」という、日本で言えば急行列車?食堂車こそないですがトイレや洗面台、菓子・弁当を満載した販売車もあったりしてなかなか充実しています。
料金も指定席なのに片道大人280円、小人140円という安さ!座席のない「立ち席」という切符もありますが、もっと安いのでしょうか?

ソウル駅出発待ち

出発して約10分、次の駅でお客さんが大勢乗り込んできて通路はすし詰め状態。その中に老人が一人立っておりました。おそらく「立ち席」なのでしょう。
韓国といえば老人を敬う国。それでも他に誰も席を譲る気配はなし。
やはり指定席をわざわざ譲るような者はいないのだろうか?
ということで次男の席を空けてその老人に譲ることにしました。でもこういう時は何と言えばいいのでしょうか?

とりあえずその老人に手招きをして子供達に「ハラボジ~!」(お爺さ~ん!)と叫ばせて次男のいた席に座ってもらいました。
するとなぜだか他に立っていたお客さん達がゆで玉子やジュース、菓子を子供達にくれるんですね~。
中には頭を撫でながらいろいろと話しかけてくる人も。
言葉の分からない子供達はただはにかむばかり。やっとこさ「カムサハムニダ」と言うと今度は席を譲った老人が販売車を止めてお菓子を買ってくれるではあ~りませんか!
これだったらせっかくの「立ち席」なのにかえって高くついたかも。
ん~、申し訳ない・・・。
それでもちょいとした友好親善という感じで嬉しかったです。

しか~し!
水原駅で降りて列車内の人達に手を振ろうとした我々の目に飛び込んできたのはその老人が水原から乗り込んできた客によって再び立たされている場面!
まあ仕方のないことでしょう。でも可哀相でした。
座っていたのはわずか20分。その老人がどこまで行くのかはわかりませんがしばらく立っていかなければならないのはきっとつらいでしょう。
もしかしたら一部始終を見ていた他のお客さんは「日本人でさえ譲っていたのに!」と憤っていたかもしれません。
ん~、後味悪し。

---------------------


エバーランドへはバスかタクシーで移動。
バスでは所要時間がかかり過ぎるということでタクシーを利用することにしました。ここでも「模範タクシー」に乗ったのですが今回の運転手は日本語ができず。到着まで緊張した時間が続きました。

模範タクシー


しばらく走行しているとやたらと数字と人の顔が描かれた看板が目につきます。
そういえば総選挙が近いのでした。台湾あたりでは立候補の時点で殴り合いが始まるそうですが韓国は大丈夫のよう。「今のところは」ですが。

選挙看板


高速道路に入ってしばらくすると渋滞になってしまいました。

渋滞の列

やはり土曜日ということでみんなエバーランドへ行くのでしょうか?ヤバい時に来てしまったかも~?


渋滞の列の中、ふとサイドを見ると木の上に韓国内でよく見られる「カササギ」の巣が。
最近ではこのカササギからも鳥インフルエンザが見つかったそうです。まったく大変な時代になったものですね。

カササギの巣


渋滞が解消され始めたらエバーランドの標識が。
案外エバーランド方面の車は少ない。みんな一体どこへ行くのでしょうか?

エバーランド案内標識


うーん、超久々のエバーランド。というか前回ここへ来た1993年当時は「自然農園」という名前でした。当時に比べてアトラクションの種類が多くなったようです。規模的にはナガシマスパーランドぐらい?わっかるかな~?

エバーランド1


それでも「フリーチケット」は韓国内の物価に比べたら結構高かったです。
日本の遊園地とほぼ同レベルでは?飲食物も市内に比べてちょいと高め。

エバーランド2


エバーランドの滞在時間は4時間弱。なるべく早目に出ないと渋滞に巻き込まれるかも・・・ということで「もっと遊びたいよう!」という子供達の手を引っ張りながらソウル市内行きバス停へ。同じように帰りたくないと子供が駄々をこねる光景があちこちに。子供はどこの国も同じですね。


帰りのバス代は一人あたりわずか120円。こんなに安くて採算は合うのでしょうか?
ソウル行きの高速道路は予想通り大渋滞。しかしバスは「バス専用レーン」を通るためにスイスイ。あ~、バスでよかった~。


ホテルへ帰って窓の外に目をやると朝の芝生がどんどん広がっていました。

芝生3


実は今日4月3日は長男の8歳の誕生日。
一昨年もグァムで誕生日を迎えて、その時はレストランで「誕生日パーティー」をやったのですが今回は特別にはナシ。
明洞の有名店『藤の木』で「テジカルビ」(豚三枚肉)をいただいてお祝い!?

テジカルビ


それでもせめてケーキだけでも・・・ということで帰りにプラザホテル地階の『デリプラザ』でショートケーキを買いました。

デリプラザ

この店は滞在中は朝食のパンを買いに毎日通いました。ガイドにも載っていてなかなか人気のある店です。日本の方式と同じでトレイに自分でパンを乗せてレジで会計するのですが、これまたパンをひとつひとつ袋に入れてくれます。数年前に来た時はまとめてポンッ!って感じだったのに改善されたのですね~。
ソウルへお越しの際にはぜひご利用ください。


[その5へぽっくりと続く]


© Rakuten Group, Inc.