常滑漁港北堤防(ハナヤ釣具店向かい)ウキフカセ釣り
土曜日午後より車が使えるとのことで、これまで行ったことのない新規堤防を開拓することとする。まずエサの調達。常滑漁港のハナヤ釣具店にて、マルキューチヌパワーx2袋、チヌスパイスx1袋、冷凍オキアミ1ブロック、アオイソメを調達。なお刺しエサには別途、スイートコーン缶詰も持参。ハナヤ釣具店さん、もう少しチヌやグレの集魚剤のバリエーションや徳用袋の在庫があるといいのだけれども。そして駐禁取締りを警戒して車は漁港の競艇場前の広い駐車スポットに停める。5kg近くにもなるエサ類はリュックサックに入れて、荷物をもって400mほど歩く。荷物を絞ったせいと8月盛夏よりははるかに涼しいせいで、あまり辛くはなかった。堤防に設置された金属梯子を超えて岸壁側におり、更に100mほど歩く。対岸左前にハナヤ前の堤防が見える、そんな位置に釣り座。釣り開始は16:00ころか。この日は14:30が干潮の長潮。堤防際にはおよそ3m先まで凶悪な敷石が入っていて、干潮時は水面上にのぞいている。その先から割と急な駆けあがりになっているようだ。右手20m先には、おそらくは名人の常連と思われる紀州釣りの人が陣取っていて、竿2本先にポイントを作っているみたいだ。もちろん僕にそんな技術はない。ということで今日は様子見と割り切り、つけエサよりも一定のペースでコマセを撃つことを優先し、柄杓で竿一本先にコマセを入れていくことにする・・・が。ずっと上げ調子ならば右から左に潮が流れると思っていたのだが、どうやら二枚潮、上層は左から右へ流れている模様。タナは正確には測っていないがきっと3ヒロ超えくらいだろう(いやそれ測らないでどうするんだという話だが)。仕掛けを作成して投入。前回うまくいった全遊動1000釣法仕掛けではなく、あくまで2B中通しウキの中層釣りしかけにして、ハリス1号チヌ針1号、オキアミエサを投入。ウキ下は錘まで1ヒロくらい。反応がほとんどない。中層に浮いてきた魚が釣りたいのとどうも底が荒れていそうなので、深場は狙わないつもり。グレがきたらいいなあと淡い期待もある。数投に一度もぞっとした小さい当たりとともにエサを取られるので、なんとかあわせてみると、メバルちゃんだった。ボウズ脱却、嬉しい。そうするうちに少しずつ潮が満ちてくるので、見えている敷石の少しさきを狙ってみると、キュウセン(よく引く)、ガシラ、手のひらより小さいチヌ(チンタ)が釣れた。さて、最高気温29度だが無風なのと堤防が熱をもっているので、なんとなく熱中症になるのを警戒して、スポーツドリンクをがぶ飲みしたところ尿意が迫ってきた。そろそろ夕闇が迫ってきたので、エサをつけっぱなしにして少し遠めに振り込んで中座する。この時、エサをコーンにしてみた。すると戻ってくるとコーンがとられているではないか。こんなに食いが渋いのにコーンを取る魚がいる、ということで、エサをコーン2連発として投入してしばらくまつと、スパッと消し込む当たり。そしてなかなか手ごたえのある子気味よい引き。ということでまず21cmのチヌ。そろそろ暗くなってきて僕の視力ではぎりぎり円錐ウキが見えるか見えないか。でもひょっとしたら夕まづめの時合かもと思い、外した魚の処理もそこそこにまずコマセを入れ、すかさずコーンエサで2投目。見にくいのだけれども確かにまたもやウキが沈んだ。ぎゅん。今度は先ほどよりも重い。左に走ったのをためてこらえる。浮かせた後で、ハリスを信じて、反動をつけて抜き上げる。27cm。おお、チヌだ。がっつりと針を飲み込んでいる。時合は短くもうほとんどウキが見えない。寄り戻し直下でハリスを切って、新しい糸付きチヌ針を慌ててつけて、コーンをつけて投入。コマセも多めに投入。もうウキは全く見えない。クーラー脇に出しっぱなしにしていたチヌを収納して再び竿を持つとほぼ同時に、竿先を引き込む当たりが向こう合わせで。思わず、「来た」と声を上げてしまった、まさかの3連発。さっきよりもまだ重い。水面はほとんど見えないのだが、ともかく竿先を折らないように注意して、これも抜き上げる。ややサイズアップの29cm。このあと全くウキが見えなくなり、水面をライトで照らしたりして、こりゃだめだ、と電気ウキに切り替える。電気ウキ、アオイソメ仕掛けでは、結局ガシラくらいしか釣れない。2尾釣ったもののリリース、20:30に満足して納竿した。それにしてもここまでいい加減なフカセ釣りで、チヌ3枚も連発とは、とてもうれしい。コマセも効いているという実感はなかったし、常滑の海のチヌの魚影がそれなりに濃いのと、専門で狙う人は少ないのだろう。またエサが中層だったために、エサを加えてすぐさま反転するチヌの性質で、当たりが出て僕でも針掛かりできたというのもある。日没前後の正味1時間ほどの時合に、魚を散らさずに、コーンエサで狙う。場所は時期により構内か、北堤防(前島)か。今シーズンのチヌ釣りは多分打ち止めなので、この仮説の検証は来年に持ち越す予定。