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日本産業カウンセラー協会の資格について、お金を出してまでとる必要があるかと問われれば、はっきりと「ない」と言える。 しかしながら、学ぶ価値があるかと問われれば、「なくはない」と言える。自分自身のスキルアップや人生の生涯学習という意味ではお勧めである。しかし、就職や評価などといった「資格・技能」という面ではほぼ役には立たないであろう。これを持っているからといって、何かに有利になるような「資格・技能」ではないことは確かである。 この資格を履歴書の「資格・技能」欄に書いたところで、評価をするところはまずないと言ってよい。実際、ハローワークや派遣業、その他職探しでお世話になるところでも、この資格があるからといって就職が有利になるようなことはほぼない。 そもそも、カウンセリングを学びにくるような人は、その自発的な意識から自学自習でも十分に知識は付けられるし、実技においても努力を惜しまず身に着けていけるであろうから、ちょっとしたきっかけや環境があれば、ある程度までは上達できる。さらに、習いに来た段階で、その資格以上の能力を備えた人がいても不思議ではない。この「産業カウンセラー」という資格は初級である。ただ、ステップアップに利用できるというのならば、とるのが良いが、産業カウンセラー協会が主催している講座の受講料は決して安くはない。そして何よりも受験料がめちゃくちゃ高いので、技術を学ぶというスタンス・思考でないと、割に合わないと後悔するかもしれない。 なぜかと問われれば、大学院の授業料に匹敵するからである。しかも7か月間である。夜間の心理学系大学院で臨床心理士をめざすという手もあるが、ここまで専門性を追求しないのであれば、産業カウンセラーの修了証はその受講料と天秤にかけることになろう。 すなわち、他の心理系の資格でも十分であるし、その方がよいかもしれない。例えば、認定心理士という資格もある。世間の評価がどのようであるかを情報収集して、「産業カウンセラー」という資格を取る価値があるのかないのかをじっくり考えることである。この資格をとるために産業カウンセラー協会が主催する講座を受講するのがはたしてよいのかどうか、他の資格ではダメなのか、他の方法など、自分で納得するまで熟考するのがよい。 講座の受講を終え、修了証を手にしたとしても、その先、学科と実技試験がまっている。その受験料は3万円を超える。 それから、さらにこれが重要である。この資格の合格基準が客観的であるとか、公正・公平な評価であることとは全く別である。それゆえ、この資格が仮に取れなくても、残念がることもがっかり落ち込むこともない。 こんな高い受験料一体何に消えるんだ! 受験料といえば、情報処理技術者試験は5000円程度、午前午後の試験で結構大変である。記述式もある。国家資格である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年10月11日 19時29分00秒
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