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カテゴリ:面白かった本たち
√(ルート)記号を見るだけで、決して大げさではなく
吐き気をもよおす私ですが、 博士が 「では今度は、マイナス1をはめ込んでみるとしようじゃないか」 と言うと、「ルートマイナス1」が素敵な記号に変身して、主人公の「私」と同じく なぜかすごくワクワクして答えを発見しよう、という気になるのです。 友愛数、双子素数、完全数・・・ この本を読んで初めて知った言葉と意味。 たぶん、数学の教科書で並んでいても興味がわかなかったでしょうが、 博士が説明しているのを読むと、数学の神秘とロマンチックな響きが すんなり体に入ってきました。 文系とか理系とか、そういうくくりがバカらしく思えてきます。 静かに、おだやかに、ほほえましく、時に切なく進んでいく物語で、 読み終える頃には すっかり博士と博士の愛した数式の虜になってしまったのでした。 映画はまだ見ていないのですが、深津絵里と寺尾聡はベストキャストじゃないかと 想像しています。 博士の愛した数式 待望の文庫になっており、たったの438円で数学が好きになれるなんて、 ちょっと安すぎじゃない?!って思っちゃいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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