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2008.01.23
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テーマ:病と暮らす(29)
カテゴリ:病と暮らす
先日、毎日新聞のコラムに
「日本人の二人に一人ががんになるのに、がん教育については後進国である」
というような内容が掲載されていました。

がんという病気のこと、予防や検診、治療のこと。
とても大切な事だと分かってはいるけど、なかなか知る機会がないですよね。
私も実際自分がなるまで、全く無知だったし。
このブログを見た一人でも多くの人が、子宮頚がんのことを知って考えるきっかけになったらいいな。
子宮の事だけど、頸がんは男性にも深い関わりがあるので、一緒に考えて欲しいです。

子宮がんには、頸がんと体がんがあるけど、発生の原因は全く違います。

子宮頸がんは、性感染症の一種とも言われます。
性交渉のさい、HPV(ヒトパピローマウィルス)というウィルスの長期感染によって、
がん細胞になるのです。
つまり、性交経験のある女性ならだれでも成り得る病気。

ただ、HPV感染しても多くの場合(約90%)は通常持っている免疫力で消滅させることができます。
感染者の1割が長期化し、細胞の一部が異形成を生じます。
その中でさらに、がん細胞に進行する人がいるというワケ。
感染して異形成からがん細胞になるまでは、10年以上の歳月がかかるとも言われてますが、
最近は、私のように20代の発症が急増しているようです。

ここまでが、私が医学書やネットで調べた内容。
あと、治療法は「円錐切除」又は「子宮全摘出」と書いてありPDTについて触れた本はなかったです。※0期の場合の治療法です

さて、これからが先生とお話して知りえた情報。

私はこれまで、自分はいずれ結婚したら子どもを生むんだろうとフツーに思ってたけど、
この病気になってそれが簡単なことではないんだって、危機感のようなものを覚えたんです。
自分が努力したり気をつけることで、もう2度とこういう病気にならないんだったら知りたい!

そう先生に訴えると、
「コンドームである程度は防げるけど、感染しない確実な方法っていうのは、今はないんです。」
と言われました。

HPVは100種類以上あると言われていて、現在アメリカで使用されているワクチンは
うち2種類に有効だとされていますが、日本では未承認。
そして、性交渉によるウィルス感染とはいえ、感染している男性には全く症状がないのです

だから、うつした相手は全く気づくことはないってこと??
それって、なんかずるい!なんでオンナだけ?!
先生に怒っても仕方ないんだけど、でもやっぱり不公平じゃない?!

「そうですよね。犠牲になるのはいつも女性です。」先生は深くうなずいておっしゃいました。

「頸がんに限らず、最近は性の多様化によってオーラルセックスなどで喉に感染する病気もあり、
女性の喉頭がんへの影響も指摘されています。」

ただ、子宮頸がんの場合「検診」で、がんになる前の異形細胞の状態がほぼ発見可能なので、
予防という意味では、定期的に検診を受けることが一番有効です。とのことでした。

話を聞いて、私は改めてセックスのリスクについて考えさせられました。
でも、今まで誰もそんなこと教えてはくれなかった。
「犠牲になるのは、いつも女性です」という先生の言葉がとても印象的です。

こういうふうに書くと、まるでセックスが悪いことで禁欲を勧めてるみたいだけど
そうではなく、私が言いたいのは「知っている」のが大事だということ。


だからこそ、がん教育は必要だと思うし日本が「がん教育先進国」になって欲しいと願ってます。






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Last updated  2008.01.25 00:24:31
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