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2008/01/25(金)00:24

がん後進国ニッポン

病と暮らす(32)

先日、毎日新聞のコラムに 「日本人の二人に一人ががんになるのに、がん教育については後進国である」 というような内容が掲載されていました。 がんという病気のこと、予防や検診、治療のこと。 とても大切な事だと分かってはいるけど、なかなか知る機会がないですよね。 私も実際自分がなるまで、全く無知だったし。 このブログを見た一人でも多くの人が、子宮頚がんのことを知って考えるきっかけになったらいいな。 子宮の事だけど、頸がんは男性にも深い関わりがあるので、一緒に考えて欲しいです。 子宮がんには、頸がんと体がんがあるけど、発生の原因は全く違います。 子宮頸がんは、性感染症の一種とも言われます。 性交渉のさい、HPV(ヒトパピローマウィルス)というウィルスの長期感染によって、 がん細胞になるのです。 つまり、性交経験のある女性ならだれでも成り得る病気。 ただ、HPV感染しても多くの場合(約90%)は通常持っている免疫力で消滅させることができます。 感染者の1割が長期化し、細胞の一部が異形成を生じます。 その中でさらに、がん細胞に進行する人がいるというワケ。 感染して異形成からがん細胞になるまでは、10年以上の歳月がかかるとも言われてますが、 最近は、私のように20代の発症が急増しているようです。 ここまでが、私が医学書やネットで調べた内容。 あと、治療法は「円錐切除」又は「子宮全摘出」と書いてありPDTについて触れた本はなかったです。※0期の場合の治療法です さて、これからが先生とお話して知りえた情報。 私はこれまで、自分はいずれ結婚したら子どもを生むんだろうとフツーに思ってたけど、 この病気になってそれが簡単なことではないんだって、危機感のようなものを覚えたんです。 自分が努力したり気をつけることで、もう2度とこういう病気にならないんだったら知りたい! そう先生に訴えると、 「コンドームである程度は防げるけど、感染しない確実な方法っていうのは、今はないんです。」 と言われました。 HPVは100種類以上あると言われていて、現在アメリカで使用されているワクチンは うち2種類に有効だとされていますが、日本では未承認。 そして、性交渉によるウィルス感染とはいえ、感染している男性には全く症状がないのです。 だから、うつした相手は全く気づくことはないってこと?? それって、なんかずるい!なんでオンナだけ?! 先生に怒っても仕方ないんだけど、でもやっぱり不公平じゃない?! 「そうですよね。犠牲になるのはいつも女性です。」先生は深くうなずいておっしゃいました。 「頸がんに限らず、最近は性の多様化によってオーラルセックスなどで喉に感染する病気もあり、 女性の喉頭がんへの影響も指摘されています。」 ただ、子宮頸がんの場合「検診」で、がんになる前の異形細胞の状態がほぼ発見可能なので、 予防という意味では、定期的に検診を受けることが一番有効です。とのことでした。 話を聞いて、私は改めてセックスのリスクについて考えさせられました。 でも、今まで誰もそんなこと教えてはくれなかった。 「犠牲になるのは、いつも女性です」という先生の言葉がとても印象的です。 こういうふうに書くと、まるでセックスが悪いことで禁欲を勧めてるみたいだけど そうではなく、私が言いたいのは「知っている」のが大事だということ。 だからこそ、がん教育は必要だと思うし日本が「がん教育先進国」になって欲しいと願ってます。

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