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テーマ:普通の日記(11490)
カテゴリ:ニュース
[柴崎友香さん]ADHD 芥川賞作家が「大人の発達障害」の検査を受けたワケ… 「自分にはできないことがある」 一病息災 有名人に、 20歳代から小説家として仕事をし、 日常の生活や風景を細やかに描く作風で知られる。 「きょうのできごと」「寝ても覚めても」のように、 映画化された作品もある。 2014年に「春の庭」で芥川賞、 今年「続きと始まり」で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した。 21年、大人の発達障害の検査を受けることにした。 若い頃、 「片づけられない女たち」 という米国の心理療法士の本を読んだ。 部屋が散らかる、用事を忘れる、時間に遅れる。 まるで自分のことだと感じた。 「人が当たり前にできるのに、自分にはできないことがある。 子どもの頃から気づいて、実は困っていました」 それから約20年、関連する本を読み、 情報を集め、診察を受けたいと思ってきた。 が、専門外来は少なく、混雑している。 「何か月も前に予約を取って、 遠方の病院へ間違いなく行って受診するのは、 私には難しい」 とあきらめていた。 思いがけず、コロナ禍に背中を押された。 感染予防で人と会う機会が減った。 もともと対面でないコミュニケーションには難しさを感じる。 仕事の悩みも生じた。 やはり、診断を受けたい。 ちょうど自宅から通いやすい病院が見つかった。 病院では、 何種類ものテストや身体状態も含む検査、面談を重ねた。 親の子育て期の記憶や通知表も情報源となる。 発達障害は生まれつきの脳の特性なので、 子ども時代の様子や行動を知ることが大切なためだ。 その結果、ADHD(注意欠如・多動症)と診断された。 日中に何度も眠気 「怠けている」とみなされて悩んだこの連載のタイトルは「一病息災」。 取材の申し入れに、 ADHD(注意欠如・多動症)は 生まれ持った脳の「特性」であって、 「病気」ではないのにと、少し戸惑った。 「治療や矯正をしなければいけないわけではない。 でも私の体験が、 困っている人がどうすれば楽になり、 “息災”に過ごせるかを 考える際の手がかりになるかもしれない」 と、取材を受けることにした。 困っていたことの一つは睡眠障害だった。 日中に何度も眠くなり、そのために、 1日のうちにできることがとても少ない。 「周囲からはやる気がない、怠けているとみなされがち。 自分自身に対しても否定的になっていました」 ADHDと診断された直後から、 コンサータという薬をのむことにした。 脳内の神経伝達物質ドーパミンの働きを強める作用があり、 ADHDによく処方される薬の一つだ。 最初の1錠をのんだ後、医師に告げた言葉は 「36年ぶりに目が覚めています」。 小学校の修学旅行で夜更かしした翌日から、 ずっと眠いと自覚してきた。 服薬後は、長い昼寝も不要になった。 一方、睡眠が細切れになりがちだった夜は、 朝まで眠れるようになった。 映画好きで批評も手がけるほどだが、 これまでは上映途中で眠ってしまい、 3回見てようやく全編を把握することさえあった。 それが名画2本立ても鑑賞できる。 「生活の時間調整がしやすくなった」 と感じるが、体力が追いつかずに疲れる面もある。 yomiDr. [YAHOOジャパン] 自分の特性ときちんと向き合って対処、 しかも、服薬も親に促されるのではなく 自分で進んでできることは理想的ですね。☄ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024年08月13日 19時56分21秒
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