障害者の作品が彩るアートカレンダー
芸大卒の専門スタッフら支える
社会福祉法人にじの会(東京都三鷹市)
の施設利用者の作品が彩る
「アートカレンダー」
が12年目を迎え、2026年版が発売中だ。
東京芸術大学などで絵を学び、
アーティストとしてのキャリアを持つ職員が
利用者約150人の創作活動を支援し、
各月12点の作品選定にも関わった。
にじの会は1995年の国際障害者年に
調布養護学校の親と教員有志が結成、
01年に社会福祉法人になって25年目。
知的障害者の自己表現を重視し、
美術、運動、音楽に力を入れてきた。
利用者はパンづくりや食品加工など
工房での仕事や活動と並行して、
グループごとに週1回、美術に取り組む。
毎年千部つくるカレンダーは作品発表の晴れ舞台だ。
今回、新年1月を飾るのは、
パン工房で働く関恒邦(ひさくに)さん(51)
の編み物作品「夜明け前」。

園芸で使う鉢底ネットにある隙間を埋めるように
赤と白の糸で編み上げた。
独特の糸の継ぎ足し方が作品に表情を与える。
4月の絵は、
お花畑と人を描いた立石一葉(かずは)さん(20)の作品。

スタッフと一緒に選んだ元絵を
トレーシングペーパーで根気よく写し取り、
それをコピー機で画用紙に転写。
立石さんが、
元の絵より鮮やかな緑と黄色で丁寧に色を塗った。
8月の作品「天ぷら《えび、キス、イカ、かきあげ》」
を描いたのは秋山恭子さん(35)。

普段は施設で暮らすが、実家に帰省した時、
好物の天ぷらで晩酌するのが楽しみだ。
あえて「天ぷらのネタ」を説明する文字を書き込んだところに、
自宅で家族と過ごすくつろいだ気持ちが表れる。
自らもアーティストとして創作を続けているスタッフは、
利用者たちの普段の生活を知り、
特性を生かした作品づくりを支援する。
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【朝日デジタル】
その道に専門のスタッフが懇切丁寧に
指導したからこそ、
各自の本来の個性が最大限に発揮されているのでしょうね。☄