100人に1人の自閉スペクトラム症
原因は「胎児期の細胞分化の乱れ」
脳発達の鍵「Notchシグナル」の異常を解明
新たな出生前医療の可能性を提示
東海大学[伊勢原キャンパス]
(所在地:神奈川県伊勢原市下糟屋143、
学長:木村 英樹〔きむら ひでき〕)
医学部の飯島 崇利 准教授と理化学研究所
(所在地:埼玉県和光市広沢2-1、
理事長:五神 真〔ごのかみ まこと〕)
脳神経科学研究センターの半野 陽子 研究員
を中心とする研究グループは、
神戸大学
(所在地:兵庫県神戸市灘区六甲台町1-1、
学長:藤澤 正人〔ふじさわ まさと〕)
大学院医学研究科の内匠 透 特命教授らとの共同研究により、
複数の自閉スペクトラム症(ASD)モデル
に共通する分子病態として、
胎生期の脳における「Notch(ノッチ)シグナル伝達系」
*1の過剰な活性化を発見し、この異常が特定の神経細胞
(VIP陽性抑制性神経細胞*2)
への分化を妨げ、
社会性障害などの中核症状を
引き起こすことを解明しました。
さらに、胎生期のマウスに
Notch活性阻害剤を投与することで、
成長後のASD様行動が
劇的に改善することを確認しました。
本成果は、
一生涯完治しないとされてきたASDの中核症状に対し、
「胎生期・発達期を標的とした新たな治療戦略」
という画期的な道筋を示すものです。
この研究成果は、
日本時間2026年3月30日(月)18:00(日本時間)
公開の国際学術誌
『Nature Communications』オンライン版
に掲載されました。
論文情報
タイトル
"Targeting notch signaling to restore neural development and behavior in mouse models of ASD"
DOI
10.1038/s41467-026-70321-6
著者
- 半野 陽子
現所属:理化学研究所 脳神経科学研究センター 研究員
研究実施時所属:東海大学医学部基礎医学系 研究員 - 飯島 崇利
東海大学医学部基礎医学系生体構造学領域 准教授 - 内匠 透
神戸大学大学院医学研究科内科系講座生物学的精神医学分野 特命教授
掲載誌
Nature Communications
[Kobe University]
胎児期にいかにその症状を把握し
治療へと繋がるかも
今後の課題ですね。☄