山田維史の遊卵画廊

2008/07/17(木)18:01

奇怪な感触

 今朝、まだ床のなかにいて、そろそろ起きようかなと思って脚をウーンとのばしたそのとき、左の足の裏にコリコリグニュッとした奇妙な感触があった。ウッ!? 何だ? 私はそれが動物的な感触だったような気がして、とっさに、足を動かしてはいけないなと思った。連想したのが、蛇、もしくは小さな鼠の背中だったので、まさかと思いつつほんのしばらく身じろぎをしなかった。そして気のせいだったかと思った瞬間、ふたたびコリコリグニュッと明らかに足の裏で動いたのだ。私は飛起きてシーツをめくった。何もいない。あたりをくまなく探ったが、やはり何もいない。それはそうだろう。寝室に蛇や鼠が出没するわけがない。私はシーツを掛直し、そのまま起床したが、なんだか狐につままれたような感じがした。気のせいで片付けるにはあまりにもはっきりした感触だったからだ。  家人達には黙っていた。恐れて一騒動になると面倒だと思ったのだ。しかし足の裏にはしばらくのあいだコリコリグニュッの感触が残っていた。

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