山田維史の遊卵画廊

2014/08/13(水)22:46

光と時空をゆがめるブラックホール

科学(14)

CNN.co.jp が興味深いNASAの観測について報じている。  X線を放出していたコロナが、ブラックホール「マーカリアン335」の重力に引き寄せられ、ブラックホールに向かって落ち込んで行くのを観測した。コロナの光は落ち込んで行く際、ブラックホールの入口を懐中電灯で照らしたように明るんでいるという。    この記事で私が非常におもしろく思ったのは、マーカリアン335は「超高速で回転しているため、周辺の空間と時間が巻き込まれている」ということ。  時間が巻き込まれている!   宇宙物理学がおもしろいのは、我々の経験則がまったく役にたたず、「時間が曲る」という現象を「感覚的」にとらえられないこと、イメージできないことだ。画家であり、視覚表現にたずさわる端くれとしては、切歯扼腕、地団駄踏む思いで、この想像(すなわち、像を想い浮かべること)が不可能な「時間が曲る」という現象を「想像」してみるのである。 CNN.co.jp 光と時空をゆがめるブラックホール、NASA観測 2014.08.13 Wed posted at 16:03 JST

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