この冬一番の寒い日だったのではなかろうか。揮発オイルを使用しての制作段階なので、用心に用心を重ねて仕事場を暖房していない。足元から冷えてきて、さすがに居ても立っても居られず、靴下の足裏に使い捨てカイロを貼って更に靴下を履いた。
私は普段の制作に揮発オイルはほとんど使わない。絵肌が弱くなるからだ。しかし冬場は絵具の乾燥が遅くなるので、完成までに期限がある今、プルミエール・ド・クーシュ(塗りの初回)は揮発油を混合している。この段階が終わって、二層目に入り、寒気が強くなる頃には温風暖房にする。もっとも、箔を使用する作品ならば、温風暖房はもってのほか。室内の空気を動かさないためである。
夜に入って雨が降り出した。その音すらも冷たい。仕事を終えて、イギリスの少年合唱団「Libera」のアンジェリクな歌声を聴いている。
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Last updated
Dec 11, 2018 10:14:45 PM
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