2010/08/09(月)11:15
SPFとPA ~PAにも注目を!
前回は、UV-AとUV-Bについて、軽く触れました。
そこでは、UV-Aは、細胞内のDNA(遺伝子)を害する作用を有し、ガン細胞の発生の原因となり、UV-Bは、お肌の真皮層まで届き、角化細胞にダメージをきたして、色素細胞(メラニン)を活性化し、シワやシミの要因なることをご紹介しました。
今回は、UVクリームに明示されている、SPFやPAについて、触れていきたいと思います。
SPFとは、UV-Bに関する防御・抑制基準です。
対して、PAとは、UV-Aに関するものです。
SPF(Sun Protector Factor)とは、MEDという指標に基づいて、UV-Bを浴びることで日焼けの症状である「紅斑」が生じるまでの時間と、日焼け止めであるUVクリームを塗布して「紅斑」が生じる時間の比較を数値化したものです。
簡単に表現すれば、「日焼け防止効果の倍率」を数値で示したもの、と言われています。
具体的にご説明しますと、UVクリームを使用しない場合、【20分】で日焼けの症状である「紅斑」が生じる人をに、UVクリームを使用した場合、「紅斑」が生じるのに、【60分】掛かったとすると、SPFは【3】と表示するものです。
つまり、SPF3とは、日焼けをするのに、UVクリームを塗布すれば、塗布しない場合より、3倍の時間が掛かるということです。
SPF10なら、20分×10→200分=3時間20分、紫外線をカットできるということです。
同様にSPF30なら、20分×30→600分=10時間効果がありますよ、ということです。
ただ、UVクリームの量が少ないと、当然十分な効果は発揮されません。
SPFの基準は、1平方センチメートル(1cm×1cm)のお肌に、2mgを塗布した場合の数値ですので、この量より少ないと、効果が小さくなる、ということです。
欧米人の女性の顔の皮膚表面積の平均が、380平方センチメートルという数字を使うと、顔だけで760mgが必要。
首を入れると、1100mg程度が必要です。
【1000mg=1g】なので、1回につき、約1gちょっとの量が必要で、UVクリーム30gの内容量では、1ヶ月弱ほどで使い切らないといけないということですね。
顔や首以外に塗布するとなると、さらに多くの量が必要です。
汗でクリームが流れることを考えて、1日数回塗布しなければいけないことを考えると…。
意外と、大変ですよね。
ただし、紫外線を浴びる環境の違いで、SPFの違うクリームを使い分けることが大事で、上記の量は、あくまでSPFの効果を考慮しての一つの基準に過ぎません。
紫外線による日焼けやシミ・シワを防ぐために気をつけなければいけない基準値は、SPFだけでなく、PA(Protection grade of UVA)も、気にしなければいけません。
PAについては、正確な評価法が確立している訳ではないようです
言わずもがなですが、PAは、「+」で表示され、「+」(ワンプラス)、「++」(ツープラス)、「+++」(スリープラス)の三段階で表されます。
日本の基準なので、海外ブランドのクリームには明記されていない場合があります。
美白に注目すれば、特にPAを注視しなければいけません。
シミやシワは、勘弁してほしいですもんね。
意外と、その意識が薄いように、女性の皆さんとお話しをして気づかされることです。
SPFの数値は、よく気にされているようですけどね。
当然、SPFも大事ですよ。
紫外線を浴びる時間や状況によって、UVクリームを使い分け、お肌の負担をかけすぎないスキンケアを心掛けましょう!
◇参照 AC-11配合の究極のUVクリーム
◇参照 紫外線の恐怖
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◇参照 クレンジングオイルの常識をくつがえす、驚きのオイル
◇参照 アルガンオイルとは
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