2006/09/13(水)02:39
FUJIFILMでヘルスケア?!
異業種からの化粧品・サプリメント事業への参入…というのは、非常に活発な
分野で、業界自体も拡大してるし、収益性も高いというので増えては来ている
のですが…今回の参入企業には、正直私もびっくりしました。
今日化粧品・サプリメントの開発が発表されたのは、なんとFUJIFILM。
スキンケアとサプリメントの新製品が発表されました。→詳細はコチラ。
*まだ詳しい内容はほとんど明らかになってません。
食品メーカーが化粧品、なんていうのは今更驚きもしないんですが…(そう
いえば、メルシャンから貰ったスキンケアサンプル、まだ使ってなかった!
試したらここでレポしますね)。
で、何故FUJIFILMが?!ってことですが、フィルムの技術向上のためには、
表面に十数もの層を塗布していて、ナノ単位で必要な成分を維持したり保護
したり、成分を届ける層をコントロールしていたりするんだそうです。
そのナノテクノロジーと、膜への浸透性のコントロールなどの技術を応用する
ところから、化粧品やサプリメントに転換したんだそう。
コラーゲンの肌深部への浸透って、技術的に高いモノが求められるんですけど
(分子構造が大きいため)、それもフィルムに使用されている成分の約半分
がコラーゲンと同じなんだそうです。そしてフィルムの色を美しく表現する
ために必要なのは、酸化防止のためのビタミンCで、その配合やコラーゲン層
への届け方も含めて、技術力がそのまま活用できるんだとか!
…そ、そうなのかーーー! (@_@)
超ナノ・テクノロジーとして小さな粒子に分化しても、粒子同士が結合して
体積としては大きくなってしまったり、肌の深部や臓器に届く前に壊れたり
しては意味がない…。その「必要な場所に、必要な形でしっかり届ける」と
いう、浸透性・効能性を左右する重要な要素が、ナノ化された粒子を膜で
護って安定化させる、というFUJIFILMの技術で出来るんだって。
うーん、日本の誇る技術力の高いメーカーだし、フィルムメーカーが医療機器
に参入してるのは知ってましたが、ヘルスケアに参入するとは驚きました。
*実際にAGFAという会社、印刷会社でもフィルム製版に使用していたんです
けど、レントゲンのシェアではNo.1のメーカーなんですよ。
それにしても今後は「化粧品何処の使ってるの?」「FUJIFILM!」
…なんて会話が生まれてくるんでしょうか(爆)。
でも、考えてみればもともとカネボウだって紡績会社で、繊維への色や成分の
浸透という科学技術から化粧品に転換した会社だもんね~。
今後はこういう話題、多くなってくるのかな。