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STAGE2

◇◇◇◇


2009 a.t.b.

-神聖ブリタニア帝国大十七皇位継承者-
-ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア様御入来-

「皇帝陛下、うんまい棒が15円になりました」
「だからどうした?」
「だからッ!?」
「そんな事を言うためにお前はぁ、ブリタニア皇帝に謁見を求めたのか?」

「次の者を。子供をあやしている時間はない」
「父上ッ!」

シャキーン

すッ

クルクルヘアーが手を挙げると左右の衛兵が交差した槍を下ろす。

「イエスユアマジェスティ!」
という掛け声とともに。


「何故あんなモノを作ったんですか!?
皇帝ですよね?この国で一番金持ちなんですよね?だったら消費税を上げなくて済むはずだ!
せめて僕のおこずかいをもう少し出すぐらいは!ナナリーのためにうんまい棒を一本買えるくらいに!」

「弱者に、こずかいはない!
「弱者?」

「それがぁ皇族というものだ」
「くッ……ぅ、なら僕は皇位継承権なんて要りません!

「貴方の後を継ぐのも争いに巻き込まれるのも
クルクルヘアーももう沢山です!」

「死んでおる。お前はぁ、生まれた時から死んでおるのだ。毎年十円のこずかいは!
身に纏った服は誰が与えたぁ?家も食事も命すらも!全てワシが与えたもの!
つまり!!お前は生きたことは一度も無いのだ!
しかるに!!何たる愚かしさぁ!!!

自慢の頭髪を詰られブチ切れる皇帝。
大人特有の『俺最高!お前は所有物!理論』を展開する


「ヒィ」

ポテ。あまりの迫力に尻餅をつくルルーシュ。

「ルルーシュ……」

「死んでおるお前に権利など無い。ナナリーと共に日本へ渡れ!皇子と皇女ならよい取引材料だ」





◇◇◇◇

数年後

ルルーシュは自らをゼロと名乗り、ブリタニアに……実の父・皇帝に……
そして弱者を踏みにじる悍ましい消費税制度に宣戦布告した。


私はゼロ! 
私は税金そのものを否定しない! しかし富あるものが貧しいものから一方的に搾取することを私は善しとしない!」

「取っていいのは取られる金のある奴だけだ!」

「富ある者よ我を恐れよ! 富なき者よ我を求めよ!」

「私はゼロ! ゼロ%だ! 消費税の無い国を! 合衆国日本をここに建国する!!!」


今、ルルーシュの……ゼロの反逆が始まる−


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