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PLUTOからの便り

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2021/11/30
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テーマ:創作童話(818)
カテゴリ:カテゴリ未分類
💛過去のあらすじ(502~510)

ζζζ スカンク作戦 ζζζ

 カメぱっぱの作戦は、海底基地に大量のスカンクを放せば、臭いに敏感な

彼らは大混乱に陥いる。そうすれば海底人が地上へ昆虫を運ぶ計略も中止に

なるだろうと提案した。言い出しっぺのカメぱっぱが、イルカ型潜水艦に

乗ってスカンクたちを基地まで運ぶことになった。

 トマソン大統領がマザーとカメぱっぱだけで作戦の入念な打ち合わせを

勧め、他のものたちとは会議を続ける。木村とめさんが何気なくつぶやく。

ボントスの言いなりになっている素振りをしながら、しっかりと、その

高度な科学技術を盗み、人間社会に役立てればいいのだと。

 エリーゼはボントスの新たな武器、気象変動をもたらす恐ろしい内容を

知らせる。エリーゼとクリサーラは、当初、人類は野蛮で愚かな生物だと

思っていたが、こうやって会う人々が全員、素敵なので驚いていると、

打ち明けた。海底、地底、人間社会どこにでも、愚かな者やすばらしい者が

入り乱れているのを痛感する2人。

 海底人の特殊な記憶装置、脳内部を説明するエリーゼ。スカンク作戦が例え

成功してもそれは一時的なものであると付け加える。

 桐山清十郎は、トマソン大統領に突然、指名され慌てるが冷静に応えた。

 カメぱっぱの作戦に追加する企画案を披露して存在感をアピール。

1人と1匹の絶妙な会話を褒めたたえるトマソンは、羨ましく思う。

 クリサーラが地底人は多くの雑菌やウイルス、バクテリアを採取、培養し

他の動植物にどのような影響を与えるか研究していると発言する。

 人類は害虫や病原菌、ウイルスなどを排除、絶滅しようとするが自分たちは

共存を目指す。害をもたらす部分をカットして本来もっている本能を維持する

よう菌などの相手を尊重し、プラス、マイナス両面を考えるようにしている

と、トマソンに忠告する。

 会議を開いてから4日後、バージニア州ノーフォーク海軍基地へ小さなイルカが

潜入した。マザーが海底基地から切り離した小型潜水艦を音もなくひそかに

侵入させたのだ。

 カメぱっぱがそれに乗り込み、海底王国へと向かう。

急きょ、世界中の飼育場から集められた875匹のスカンクたち、潜水艦に運ぶ前に

ハクビシンの新之助とカメぱっぱが、今回の目的を丁寧に説明する。

 海底王国を東西南北4班に分けスカンクたちを配置し、それぞれの班長を選出

した。その中の1匹が王国の中を気に入ったら、そのまま住みついていいのか

質問した。

カメぱっぱは、任務が終わった時点で判断すればいいだろうと、答えスカンクも

了承する。

 海底基地に着いた小型潜水艦は、マザーの誘導で桟橋に誘導され、一斉に

スカンクたちは王国にとなだれ込む。

        つづく

 クリサーラが述べた、地球上における雑菌、ウイルス、バクテリアなどとの

 共存、人間の歴史から見ても、未来においても含蓄(がんちく)がある言葉

 ですね。とくに今、コロナウイルスと闘っている人類に言っても、何、バカな

 ことを言っているのだと相手にされません。しかしあらゆる菌やウイルスとの

 共存、共栄、我々にとってこれからの大きなテーマになるのは、間違いないの

 です。50年前の人間が地球環境のため、ガソリン車を廃止して電気自動車を

 走らそうなど言っていないのと同じように。





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最終更新日  2021/11/30 01:51:13 PM
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Re:「カメぱっぱ」海底人との闘い(530)(11/30)   せいやんせいやん さん
こんばんは。
スカンク作戦がおもしろいですねえ。
海底基地に残ろうとするスカンクがいて複雑な気持ちになります。
菌やウイルスとの共存は本当に重要なテーマになるかもしれませんねえ。
(2021/11/30 07:04:14 PM)

Re:「カメぱっぱ」海底人との闘い(530)(11/30)   ビヨンヌ さん
このシーン、よく覚えていますよ。ホント!カメぱっぱはキテレツな作戦を思いついますよね。それが功をなすのですから見事! 振り返ってみると、あのときのクリサーラの言葉は、今、正に世界中に伝えたいです。一瞬落ち着いたかのように思えたコロナ。彼らも生き物、進化しているのでしょう。ならば闘うことばかりではなく共存という手立てもあるのかもしれません。時代の進み方が早すぎて着いて行くのが容易ではありません。でも精神的なもの、本来の人間力?は後退しているとしか思えませんね。 (2021/11/30 08:46:33 PM)

Re[1]:「カメぱっぱ」海底人との闘い(530)(11/30)   pluto2103 さん
せいやんせいやんさんへ

この物語は生き物たちの尊厳さを守り、人間だけの一方的な
判断で結論を出す、今までの小説、童話、映画、作り物に
それは違うぞがテーマのひとつです。

ある日、人間の勝手で連れてこられたスカンクたち、それに
丁寧に対応するカメぱっぱと新之助、任務が終われば、自由に
行動していいというカメぱっぱ。
あらゆる生物の生殺与奪権を持っている人物、はたしてこれからも
続くのでしょうか。

地球という星は多種多様な動植物のものです。人類だけでは
ない、それもこの物語のテーマです。 (2021/11/30 09:21:41 PM)

Re[1]:「カメぱっぱ」海底人との闘い(530)(11/30)   pluto2103 さん
ビヨンヌさんへ

実はこのカメぱっぱの作戦には、木村のトメさんもからんでいました。
本編を読むと、海底人が地底人同様、匂いに敏感だと見抜いたのは
トメさんだったのです。スカンクの異臭は、洋服などにつくと、
洗っても落ちません。廃棄処分にするしかないのです。
その強烈な臭いをドーム内のあらゆるところに付けられたのでは、
海底人もたまったものではありませんね。

クリサーラが言う、菌やウイルスなどとの共生は、一部の学者も述べて
いますが、多くの人はそんなバカなと反対します。
人類の歴史をひもとくと、人間に害をもたらすものは悪として
抹殺することのみ研究するのです。
共生、共存という概念を持てば、新薬開発費の一部でもその経費に
あてたら菌やウイルスの有効利用が見つかるかも知れないのです。

エネルギー問題も、視点を変えれば、もっと早い年月で解決する
と思うのですが、・・・例えば、石炭火力発電よりも安く、CO2を
出さない地熱の有効利用など。
我が国の技術は世界でもトップクラスですが、政治家がもっと
真剣に勉強して欲しい。 (2021/11/30 09:44:01 PM)

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