2009/03/12(木)10:22
【4】障害を知る本1・障害と私たちの社会
子どものためのバリアフリーブック
障害を知る本1・障害と私たちの社会
戦争と障害者について
この本で、「障害者はむかし・・・」という見出しで
過去の障がい者への社会的待遇などについて述べられていました。
時代によっては、ひどい差別や迫害などもあったようです。
特に、人間に余裕がなくなってしまう戦争の時代が、
障がいを持っている方々にとって最も厳しい時代だったと思います。
現代でも、紛争地域は尚の事、それ以外の貧困層で生まれた
障害児が、どのような扱いを受けているのか調べてみれば
とても悲しくなってきます。
戦争と貧困。
これを無くしていく方法を模索していくことが、
私たちのみならず、障がい者にとってもよりよい生活を築く
知恵の一つにになるのではないかと思います。
この本では、
障害者が差別されるようになったのは、戦争や労働の役にたつか、
たたないかで、人間を選別するようになってからのことです。
つまり社会が支配者と支配される者とに別れてきてからといえます。
とあります。また、
20世紀に入って、戦争の時代には、
障害者は兵隊になれないものとして、さげすまれ、迫害されました。
これはどの国でも同じですが、ナチス時代のドイツでは、
ユダヤ人とともに精神病者や障害者を集めて、
ガス室に送って大量に殺害したことが知られています。
とも記述されています。
人として余裕が持てる社会だからこそ、
障がい者を養っていくことが可能だと思います。
私も障がい児を育児している手前、どうして戦争が起こるのか、
そしてそれに必ず伴う弱者の発生や貧困について、
私はもっともっと学ばなければいけないと思います。
その起こるしくみを理解していないと、
障害児にとっての住みよい社会を作る為に、
私自身が協力できることは何なのかについて
深く考えることが出来ない気がします。
今までそれらのことを全く学んでこなかった自分を今、
大変反省しています。
この本で紹介されていた映画です。
二十日鼠と人間
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話は変わりますが、私が尊敬する映画監督で、
四ノ宮監督という方がいらっしゃいます。
この方は、
「どうしたら世界中の貧困と飢餓と戦争がなくなるか」
をテーマに命を張って(大げさではありません)
映画を撮影されている映画監督です。
今監督は、フィリピンのゴミ捨て場で働く子どもに焦点を当てて
年内完成予定の映画を撮影されています。
私自身、父の視点から見てとても尊敬できる方で、
学ぶところが大変多いです。
私のブログでも、この監督の作品や監督の生き方について
近々特集を組むつもりでいます。
大変、興味ある内容になると思いますので、
また後日、ご覧になっていただければ大変うれしいです。
まずは、四ノ宮監督の映画「神の子たち」を見た感想から
UPしていく予定です。
フィリピンでは障がい児のことを「神の子」と呼ぶそうです。
劣悪な環境で必然的に生まれる障がいを持った子どもにも
スポットを当てている映画です。
この映画を見て、私は色んなことを考えさせられました。
神の子たち
★神の子たちHP
http://kaminoko.office4-pro.com/
とても充実しているHPです!ぜひご覧下さい。
四ノ宮浩(しのみや・ひろし)
1958年仙台市生まれ。大学在学中に寺山修司率いる
「天井桟敷」に入団し、大学は中退。
その後、様々な職業をへて、1986年監督デビュー。
1995年ドキュメンタリー映画
「忘れられた子供たち―スカベンジャー」を完成。
第44回マンハイム国際映画祭ベストドキュメンタリー賞受賞など
受賞歴多数。
2001年5月「神の子たち」完成。
第52回ベルリン国際映画祭、モントリオール国際映画祭へ
正式招待を受ける。
またNYでのNewDirector/NewFilms映画祭
(ニューヨーク近代美術館 MOMA)での上映の際、
ニューヨークタイムズ紙に 映画レビュー が掲載された。
http://www011.upp.so-net.ne.jp/office4pro/kaminoko/ny_review.htm
2002年10月シネマアンビエンテ環境映画祭
(トリノ、イタリア)コンペティション部門グランプリを受賞。
その後世界20カ国以上の国で映画が今も見られ続けている。
映画「(仮題)天国の子どもたち」現在製作中。
★オフィスフォープロダクションHP
http://www.office4-pro.com/
四ノ宮監督の最新動向がわかります!
監督ご自身の手記がとても印象に残りました。
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