時折思い出したかのような1人デート。


1限の授業なんて最早どうでもよくて
もう机すら必要じゃない。

前を向きながら今日のデートの予定をたてる。




旅行の準備を考えるだけでワクワクする。

そうね、あそこのお店に行って小物を買いましょう。




ふとプリントを見たら今日提出だとばかり思っていたレポートが
昨日まで少なからずショックを受ける。通年3単位。痛い。

ダメ元で先生に直接手渡ししようと思う。




1限が終わって一端家に帰ってレポートを用意する。
そのまま1人デートに直行するつもりなので身支度。


授業中頭の中でコーディネートした洋服を着て鏡の前へ。

うん、なかなかいいんじゃない。
なんてったって1人デートだもの。お洒落にも気を使う。


最近好んで使う茶系のアイシャドウ。

ほんとならアイブロウも茶にしとくべきなのに
アイブロウはどうも肌に合わないらしい。


チークもファンデもマスカラも此処の所変わり映えない。


リップだけは5色の中から洋服に合わせて選ぶのが好き。
グロスをつけて乾燥唇誤魔化しましょう。

いわく付きのマフラーと壊れかけの手袋を身につけて
レポートを丸めてもったら出発。



教官部屋を隅から順番に確認。
心理学系統の教官部屋なんて知らないもの。

名前を見つけて心の底から安堵する。


名札のところが「授業中」になっていたから中から返事をされて
必要以上にびくついてしまう。心の準備してないのに。




「すみません、今日提出だと勘違いしてたんです！！」
「それは大変な勘違いだね」

「あ、あの…レポート受け取って下さい！！」
「あ…あぁ…受け取りは…はい、しますよ」

「ありがとうございます！！」



言ってて何告白めいたセリフ吐いてるんだと笑いそうになる。
単位がくるかどうかはこれで神のみぞ知ることになった。


ひっかっかってた問題は解決し1人デートを決行する。

とりあえずお金を下ろす序でに小銭貯金を預金。
総数約300枚（1円・5円・10円・50円）我ながら感心してしまう。




ＴＭ聞きながら自転車かっ飛ばしていこ。

途中で電話に気づく。
遊びのお誘いだ。行く行く。

1人デートが終わったら合流することにする。




走って走ってセンターに辿り付く。
そうだＪＲ関東に予約取らなきゃ。

まだまだ走ってたどり着いたお店で小物をちょこちょこと買う。


旅行でこれ使いそう。うん。多分。

化粧水用に乳液用に整髪剤用。荷物も多くなるわな。




ある程度満足して薬局へと向かう。
スキー焼けはもうこりごりなの。

そしてチェンジマイスタイル。春休みはちょっとはじける。


日焼け止めとブリーチを買う。きんぱきんぱ。
きんぱにしてその後、赤かオレンジにしよう。

春休みの間くらいいいんじゃない。楽しくなってくる。



誘われた友達のところに手ぶらで行くのがなんだか気が引けた
ので美味しいと評判のお菓子屋さんでケーキを買っていく。

しかしマウンテンバイクは無常にもケーキの原型を壊す。


すでに中でケーキが倒れる音がした。
レポートが昨日だったと知ったことよりもショック。



ケーキを持ったまま食料の買い物もする。

サラダ用のレタス・豆腐。
味噌汁用のニラ・えのき。
カレー用の鶏肉。
切らしてたバター。
冷凍のきく食パン。
ちょっとしたことに使う牛乳。


鶏肉の値引き、10％オフを半額と見間違えて痛い。
今更いらないですともいえないから仕方ない。


そして荷物を大量にかかえてＭ嬢のおうちへと向かう。

久しぶりに他所のお宅にお邪魔する。少しドキドキ。
ケーキだよ！って言ったら予想以上の反応。

皆で食べながらゲームを見せて貰う。



ほんと旦那には理想的な人。もう大好き。
なのにまわりの反応はイマイチ。髪型がやっぱり問題なのか…？


アイドルにゃんこに目を奪われる。麗しすぎる。
可愛すぎる。一番でかいくせに生意気な。（根拠なし）
じゃなきゃ何のためにスパッツ穿いてるのか答えてみろ！

原作を読んだらきっとさらに笑いのつぼをつくことだろう。



ネタは仕入れておくべきだ、という考えから豚丼を食べに。
おなご4人で牛丼屋はなんだか新鮮な感じでいい。

結局自分だけ豚丼食べてないからネタもなにもない。



今度はリベンジ。





うちに帰りついたらだいぶヘロヘロで寒い。
公共料金はかなりの額に達していて節電の決意。

でも今月はお互いうちにいないことが多いから多分平気だろう。


気分がのってきたので髪をいじることにする。
とりあえず今の中途半端な長さが嫌いなので切ってみた。

意外と上手くいきほくそえむ。



ブリーチをしよう、という段階になって少し臆病になる。
きんぱは目立ちすぎじゃない？

おそるおそる染めてたらマダラ髪になった。
前髪だけ異様にきんぱで後ろは普通だ。なんだこれ。


実家に帰ったらやり直してもらおう…と思うものの
だから最初っからお母さんにまかせればいいのよ
といわれそうで少し悔しい。

実家で染める時はもっとハデにしてやろう。きんきんきんぱ。

旅行で自分が迷子になっても見つけてもらえるぐらいに。
髪が痛むことが少し怖いがマダラとどっちがマシだろう。



別に軽く見せることが好きなわけじゃないのだけど。

なんだか無償に何かを変えてみたかったのだ。


ピアスは自分契約があるからまだあけない。
他に自ら自分の体を改造できるところなんて知らないし。


変えるならチマチマとじゃなくて明らかにそれとわかるほど
変えたかったのに血迷ったりするから痛い目みるんだわ。

人のことビビリなんて言えないな。






楽しみがいっぱい待ち受けている。
浮かれすぎて眠れなかったらどうしよう。

ねぇ、楽しいといいね。
ねぇ、嬉しいといいね。