|
カテゴリ:カテゴリ未分類
桜はどうしても感傷的になる
父が亡くなって今年で5年目になる 病弱だった父 病院の中庭を車椅子の父とみた桜 とても綺麗だった 次の桜の季節には家に帰ろうねって 言っていたが それは叶わぬ夢だった まだ桜の季節は苦手だ その中庭には足を踏み入れることができない 運命だったと思えるほど 相思相愛だった両親 父が亡くなった時 母は泣けなかった ようやく泣いたのは1周忌のときだった 自分の半身を失ったのだと・・・ 静かではあるが壮絶なほどの愛情 人間には生き様もあるが死に様もあるのだと思った 父の死に様は見事だった 自分で死期を悟ったとき逡巡は見せたが 静かにその運命を受け入れた 最後まで穏やかだった 思い出すのは苦しんでいる父の姿ではなく にこっと笑った笑顔だ かなりのファザコンだといわれるが いまだ父を超える男性に巡りあったことはない 桜の季節がくると 花びらが舞うと 父と歩いた桜並木を思い出す ※今日は暗くてごめんなさい・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|