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お気楽育児のススメ

お気楽育児のススメ

子は預かりもの

子は預かりもの


星

ふたば3 子供は親のものじゃない

 よく、子供は授かりもの、なんて言います。
作ろうと思ってできるものじゃないってことを言いたいんでしょう。
私はこの言葉はちょっと違うなあと思います。
確かに作ろうと思ってもできるものじゃない、思い通りにいかない、ってことはあるでしょう。
でも、授かったら自分のもの、みたいなニュアンスは違うなあと思います。
子供がお腹にいる間は、確かに自分の一部です。
自分が死ねば子供も死んじゃうし。
でも、一旦出てきてしまったら、もうそれは一人の人間で、自分の意志を持っていて、親の思うとおりにはなりません。
最近は、そこを勘違いしてる人が多いような気がするのです。
自分のお腹から出てきたんだから、自分が苦労して産んだんだから、自分のもの・・と思っているような。
それは親にとっても子供にとっても不幸な考えです。

ふたば3 児童虐待について

 「子供は親のもの」と思うから、子供が自分の思うように動かないと、イライラします。
しまいには、思うとおりに行動させるために、暴力までふるうようになります。
今、急増している児童虐待にはそんな考え方が背景にあると思うのです。
子供と自分を一体化して考えてしまう、そんな未熟な考え方しかできない親が増えていると思います。
先日は子供が塾に行くのを嫌がったから、首をしめて殺してしまった母親の事件がありました。
その母親にとっては、自分が行かせたい塾に行かないような子供はいないほうがいいということなのでしょう。
多くの児童虐待の加害者になる母親は、自分自身が精神的に未成熟なのだと思います。
精神的に成熟していないと、自分と他人の区別をうまくつけられないのです。
だから、子供との関係もこじれるし、他人とのつきあいにノイローゼ気味になったりします。
そういう大人を作ってしまったのは、さらにその親世代の問題でもあるし、精神的な面での教育を軽視してきた日本の社会の問題だとも言えます。
勉強ができたって、人とのコミュニケーションがとれなければ、社会でうまく生きていけないのです。

ふたば3 子は授かりものではなく預かりもの

 子供は親のものではありません。
生まれた瞬間から、もうそれは自分の意志を持った個人です。
遺伝子はうけつがれているでしょうが、それは単なる事実にすぎません。
遺伝子が半分同じでも、同じ考えをするとは限らないのです。
だから、私は子供は授かりものではなくて「預かりもの」だと考えます。
誰からかわかりませんが、一時的に大人になるまで預かったものだと思うのです。
そう考えると、預かった側の責任として一人で暮らしていけるように育てなくては、と思うし、大人になって自分のところからいなくなっても安心こそすれ、裏切られたとは感じないと思うのです。
子供は親の思い通りにはなりません。
当たり前のことなのに、それをわからない親がとても多い気がしてなりません。
これ以上、不幸な親子が増えないことを願います。



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