[福島猫・キラ 2012年]の記事一覧 | ねこまちぽちのお預かり日記

犬食い／福島猫キラ家族募集（準備中）

ぽち宅のわんにゃんは、全員、手作り食です。AAFCO基準値参考で栄養計算してますが、ときどき、いや、たまーに？しか計算してないので、『なんちゃって手作りごはん』です。でも、たまーに計算してみると、そんなに大ハズレになってないようです。各栄養素が体内でどんな働きをするか、ということや、犬猫に必要な栄養素について、栄養バランスについて、概略ならソラで説明できるくらいにはお勉強しましたし、毎食こまかく計算しながら作ってた一時期があったので、食材の栄養的な特徴を覚えた、からだと思います。お勉強時代、お世話になったのはこちらです。→ぽち宅の手作り食、とても見栄えのしないシロモノですが、ドロドロ～・爆キラも、このごはんを食べています。最初はイヤイヤしながらちびちび口をつけかなりの時間かかって食べてましたが、今では、他のにゃんずと同じくらいのスピードで平らげるようになりました。自分の席（ケージ）についてごはん待ち。弟くん撮影。もうごはんが来ると思ってケージに飛び上がったら、思いがけず知らない人（弟くん）が寄って来て、ちょっと不安気？笑ぽちは、カメラかまえた弟くんの後ろで、お皿持ってニヤニヤ見てました（いぢわる・笑）ケージ内にしつらえたキャットウォークでお食事中のキラ。自慢じゃないですが、うちのにゃんず、他の子たちもみんな猫なのに『犬食い』です。食べる子は強い、っていうか、食べてこそ、健康だよなといつも思います。-------------------16号福島猫・キラ募集準備中！フリータイムが楽しくても、ごはんの力が勝つ・笑

個室暮らし／福島猫・キラ家族募集（準備中）

と、いうわけで、ガブリにゃんのキラには、個室暮らしをしていただいてます。彼女のケージは、庭に面した窓から外が見える位置。窓の外を眺めていると、、、時に来客あり。TNR-2号、ヤマトくんです。TNR後は、うちのお庭番に就任。彼は、新しいおんニャの子が気になるご様子で、これまで寄ってこなかったこの窓をのぞいていくようになりました。この窓にヤマトくんがやってくると、うちのにゃんずもそわそわと窓に寄っていくので、結果、キラのケージの前がにぎやかになります。ところで、キラは閉じ込めっぱなしになってるわけじゃないんです。朝晩のごはん前、ごはんの仕度が始まると、お邪魔にゃんずは廊下に閉め出しになるので、その後はキラ（と、こまち）がフリーに。キラは、ぽちの手から上手におやつを食べます。ぽちが指でつまんだカリカリも上手にくわえます。おやつのときに、ぽちの指をガブリとやったことはありません。（その点こまちは、ぽちの握りこぶしごとガブとかね、わはは・汗）ごはんの仕度しながら、みんニャのお水の取替え、おトイレの始末。ぜーんぶ仕度が済むまでの間。ひとりでくるくる遊んでたり、家具の上に飛び乗ってみたり、ときどきごはんの仕度を見に来て、「んるあ～？」と文句言ってみたり、網戸になってる窓辺に座って風に吹かれてたり、ごはんが待ちきれなくて吠え出したこまちに教育的指導（！）を与えてみたり。それで、ごはんのお皿がそろうと、キラは、自分からケージに戻ってごはんを待つのでした。で、それで、フリータイムおしまい、なんですけれども。ごくごく短い時間なんですけど。ね。「とりあえず、ツメトギして時間つぶしてるわ～」-------------------16号福島猫・キラ募集準備中！ひとりのときは、別にフツーの猫さんなんだよねえ。

名は体を表す／福島猫・キラ家族募集（準備中）

えー、公開しょっぱなにこんなこと書くのはどうかとも思うのですが、キラは、猫エイズキャリアです。んと、キャリア、ですから、発病はしていません。経験豊富な猫飼いさんや、保護活動してる方々にはだいぶ浸透してきた認識ですが、猫エイズ、決して怖い病気じゃありません。もちろん、病気が何もないほうがいいには決まってますが、猫エイズは、ヒトにもイヌにも伝染りませんし、病気の進行が極めて遅いので、栄養状態がよく、ストレスの少ない飼い猫では、発病せずに天寿をまっとうする可能性もあります。ご存知ない方は、是非、こちらのサイトをご一読ください。■猫エイズなんて怖くない！ですが。キラには、猫エイズにも関連のある、もうひとつの事情が。彼女は、ガブリにゃんです。お口が出ちゃいます。そうそう、アンジェといえば、天使、ですが。天使→大天使ガブリエル→『ガブリ』エルぽちは、自動的にこんな連想が働き、苦笑してしまったものでした。名は体を現す。ま、似合ってる名前なんじゃない？話がずれちゃった。戻しますね、猫エイズキャリアでガブリにゃんとなれば、心配されるのは、ケンカで大流血→感染拡大、ということではないかと思います。キラを保護してくださったにゃんこはうすさんでは、感染症を持っている猫さんたちは、当然、専用部屋での別管理が行われていて、アンジェが保護されていた部屋は、周りはみーんな猫エイズ陽性の子ばかり。だから、猫同士で少々の小競り合いがあって少々流血するような事態になっても、感染が拡大する気遣いはなかったのですが、、、キラ、どうやら猫と仲良くできません。猫に対して敵意があるようにも見えないのですが、どちらかというと、遊びたがっているようにも見えるのですが、相手を見るなり、ぴょーん！上から飛び掛かってしまいます。威嚇も警告も、にらみあうタメもなく、何の前触れもなく、かなりの距離から跳んでいってしまいます。その瞬間のキラの姿は『楽しげ』ですらあるのですが、ですが、普通、猫同士のいさかいって、まず、正面からにらみ合い、フォースが高まると同時に立ち上がって殴り合い、とっくみあいになる、じゃないですか？それが、キラの場合、相手の虚をつくようなタイミングに、まるでネズミや小鳥を狩るようなやりかたで、上に跳び、相手の上から襲い掛かるという・苦笑。常識やぶりなのです。これは、猫の『社会』には通用しません。ぽちは最初、同じく猫エイズキャリアのおっちゃんと仲良くなれれば言うことないな、とちょっと甘く考えていました。そんな思惑があったので、キラがぽち宅環境に慣れた頃、常識的な段階を踏んで、おっちゃんとの直接対面を試みたのですが、キラは、毎回、このスタイルで襲撃。温和な平和主義のおっちゃん、さすがにキラの姿を見るなり逃げ出すようになっちゃいました。うーん、思惑ははずれてしまった。これだからキラは、たとえ、同じ猫エイズ同士の専用部屋で、感染拡大を考慮する必要がなかったシェルターでも、目の離せない子、であり、冗談半分の言葉ですけど、『この子を引き受けてもらえたら2頭分ぐらい助かる』という子だったのです。そうなんですよ、ワケアリだからこそ、ぽちは引き受けたんであります身の程知らずでもありましょうし、先住にゃんずには大迷惑でしょうが・苦笑ある意味、当の本にゃんにも迷惑かもしれませんが、ぽちは、こういう子こそ、心の機微を知りたい、と思います。単にぽちが個人的に興味があるってことですが、機微がわかれば、新しい飼い主さんになってくださる方にも、キラとの関係を築くための手助けができるんじゃないかと。ところで、5/6に『キラ』という本名がわかったとき、ぽちは再度苦笑してしまいました。キラ？キラ、ってKillerのキラか？！-------------------16号福島猫・キラ募集準備中！キラに襲撃されたら犬の後ろに隠れるbyおっちゃん

改めて、ご紹介します／福島猫・キラ家族募集（準備中）

ルーチェの身の振り方について逡巡している間に、先にこの子のことを書き始めよう、と思います。今年のお正月に、にゃんこはうすさんからお引き受けした福島被災猫さんです。大柄なおんニャの子。きれいなムギワラ猫です。この猫さん、シェルターでの識別名にはアンジェリカちゃん、とつけられていました。お花の名前のアンジェリカ。素敵だったんですが、普段呼ぶには少々長かったので、ぽち宅では、アンジェ、とさせていただいていました。ところが、先日、連休最終日の5/6に、にゃんこはうすの犬班Aさんから、アンジェの飼い主さんが判明した、との連絡が入りました。残念ながら、飼い主さんは引き取り不可能ということで、委託譲渡との条件は変わりませんが、、、でもでも！！猫さんの本名がわかりました！犬班Aさんからの電話を切ってすぐ、遠目から大声で「キラ！」と呼びかけたら。「え？！今なんて？」みたいな。意外そうな顔をして振り返りました。それまで、アンジェと呼んでお世話してきた４ヶ月あまりの間、なんだかあんまり目が合わなかったんですよね。アンジェと呼ぶと、おもむろに反応はするんですけど、顔はうつむいたままだったり。もともと猫さんは目を覗き込まれるのが苦手なもんですけど、それにしても、彼女がくつろいでいるときに、ぽちの方を向いていることはほとんどありませんでした。ずっと、ぼーんやり窓の外を見てるようでした。それが、本名が判明した日を境に、キラと目が合う頻度が格段に上がりました。それまで、立っているぽちの足元まで来ても、ぽちの顔を見上げることのなかった彼女が、目を見る、ところまでは至りませんが、ぽちの顔が彼女の視界に入るぐらいの高さまでは見上げるようになりました。猫が自分の名前を覚えていた。別に意外なことじゃないです。意外じゃないけど、思ったより重要なことなのかも。震災以降のあまりの異常事態、極限状態を経てヒトには想像もつかない心の傷を負った動物たちが、再び飼い主さんと暮らすことはできなくても、飼い主さんの姿はなくとも、本名で呼ばれることには。名前を呼ばれるのを待っている、とまでは言いませんが、わけもわからず知らないヒトのお世話を受け、覚えのない知らない名前で呼ばれ、漠然と不安や居心地の悪さを感じている動物たちにキミを知っているよ。敵じゃないよ。というメッセージを送ることができる最良のものではないかという気が。ぽちは、子供の頃から複数のあだ名遍歴がありますが、その時代特有のあだ名、特定の友人からだけ呼ばれたあだ名、そういう特有・特定のあだ名はその時代、その人物の記憶と強く結びついていることを感じます。ヒトの脳ほど鮮明な記憶ではないかもしれませんが、名前というものは、動物たちの頭の中にも、大好きな人、安心できる家のうっすらとした記憶、自分が安心してくつろいでいた時間の空気感みたいなものを呼び覚ますのではないか、そんな気がしています。さて。お正月のブログ記事には『アンジェ』とご紹介した本にゃんですが、以後は『キラ』という本名でお話していきます。よろしく、お見知りおきを。-------------------16号福島猫・キラ募集準備中！次回は『名の示すもの』についてご紹介しようと思いま～す！