カテゴリ:怖い話
さて、実は本当に本当に怖いのは、第二話には続きがあった。えっ?その手にはのらないって? 第二話から約5年後、私は仕事の後、大学の夜間のクラスを受講していた。このキャンパスは私の勤め先から、歩いて30分。バスを乗り継ぐと1時間以上かかるので、徒歩を選んだ。 閑静な高級住宅街を通り抜けるコースだが、人がいないどころか、車もあまり通らない。といっても、夏場は夜9時まで明るいし、治安も良い地域の為、安心して歩ける通学路だと思っていたのだが… いつものように、仕事が終わると、重い教科書でいっぱいのリュックサックを背負って坂道を上り始めた。高級な住宅地を歩きながら、素敵な家々を眺めるのは、とても楽しく、私のお気に入りの道だ。 すると、突然、前方から赤いトラックが速度を落として私に近づいてきた。運転席を見ると、目が異様にギラギラと光った、どこから見ても、やばい男が、私を観察している。というか、獲物を狙っている様子。あら?あの目、こいつは本気でやばいかも。銃とか持っていて、トラックの中に引き込まれたら大変!今回は、正真正銘の大ピンチだ! 身の危険を感じ、道路の反対側に渡り、トラックとの距離をおく。それから、とりあえず、携帯電話を取り出し、誰かに連絡するふりをしながら、様子をうかがう。 ガーン!いやな予感的中!ゆっくりではあったが、たった今、私とすれ違ったはずの赤いトラックがUターンして戻ってきたのだ!しかも、背後から音をたてずに。 ありがちな映画のシーンだと、道路ギリギリに車を寄せてきて、強引に車内に連れ込まれる手口だ。そんな事を考えながら、私は近づくトラックを振り切り、今度は道路際の家の私道に向かって走った。ここは、私の家よ!とばかりに玄関にたどり着くと、トラックはあきらめたのか、そのまま去って行った。ふっ~。あぶなかった~。 たぶん、例によって、この男も私を子供と勘違いしているのであろう。リックを背負ったアジア人なんて、誰も狙わないと思ったら大間違い。彼らにとって、私は、どうみても子供にしか見えないのだ!アメリカでは、少年少女ばかり狙う性犯罪の数がとても多い。一日平均で18歳未満の捜索願が全米で2185件あるという。10代の場合、家出のケースもあるが、児童の場合は、誘拐された後、レイプされたあげく殺されてしまう事が多い。 若く見られるのも、楽じゃないっ!
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[怖い話] カテゴリの最新記事
海外で徒歩で通学する勇気は、私にはありませんぜ?日本でも最近は危ないのに。。。
レイプはともかく、殺されちゃーたまりませんな? ヽ(TдT)ノアウアウ (2008.03.29 21:29:00)
キャー
やっぱりそういうことあるんですね テレビで見てるとふんふんって感じだけど、こうして知らないけど知ってる人の実話を聞くとやっぱり怖い 知らないけど知ってる人って何じゃ こりゃまたすんまへん なんせ関西に住んでますもんで・・・ (2008.03.30 11:26:39)
どうも、日本人は、治安に対しての危機感がない!とアメリカ人に叱られますが、確かに治安に関しての感覚は難しい。普段は危険な目にあったことがなかったので、大丈夫だと過信していたふしはあるかも。しかも私は大人だよ?って、子供に見られているのが問題だけれど。はい、これ以来は、充分、気をつけています。
最も、最近では日本も治安が悪いとか?どこも物騒でいやな世の中になりましたね~。 (2008.03.31 13:18:15) |
|