北丹沢12時間山岳耐久レースを走る。
去る7月5日(先日の日曜日)に北丹沢12時間山岳耐久レースという、トレイルランの大会に参加してきました。http://www.justmystage.com/home/kitatanzawa/12h1.htmlこのレース、いわゆるトレイルランという、山をマラソンのように走るレースで、44kmの距離の山道を制限時間12時間で走るものです。自分はトレイルランの大会は初めてでしたが、元々、山は登るし、丹沢も何回か登ったことあったので、申し込んでみました。以下、時系列。-----------------------◆07:00 スタート。自分は初参加及びマラソン遅い組なので、後発組です。前発は6:30。列の後ろの方に並んでいたが、山道に入ってからの渋滞を避けるため、舗装路コースを頑張って前へ。途中、同様にトラ仲間の美容師さんに会う。山道に入ってからは大渋滞。基本は歩き。抜かせない。大きなお友達が皆ぞろぞろとハイキングの不思議な光景。さながら大人の遠足。山の上から下り。大股で一気に駆け下りる。ここでずいぶんと速度差が出る。カーブにさしかかる度、「すみません」と声をかけて抜いていく。けっこう恐る恐ると小走りで降りる人もいるため、数人がまとまって渋滞してたりする。自分は、以前に講習会で教わったように、3,4m先を見て足下は特に見ず、たまに足を踏み外したり、何かに引っかかるがあまりお構いなし。山の下からしばらく舗装路を道なりに集落を抜けていく。アップダウンが続く。マラソン出身(?)としてはここで頑張るしかない。13km/hくらいのペースでゆっくりとではあるが、ポチポチ抜いていく。ここら辺で女性の方も多く見かける。女性は皆6:30スタート組なようなので、ちょうど先発組の末尾辺りに追いついてきたというところか。地元から一緒に参加していたトラ仲間の女性も、しばらく喋ってここでお別れ。給水所を通り過ぎ、再び山へ。ここから鐘撞山への急な登り。再び渋滞気味なので、これ幸いと、パワーバーやお菓子を取り出し、食べながら登っていく。さすがに急なところは食べながらだと苦しいが、講習会の時ほどのペースではないので、ちょっと遠足気分で楽しい。登りは特に、ペースの差が如実に出るようで、辛そうな人は本当に辛いらしい。途中、立ち止まってため息ついている人や、脹ら脛をさすっている人を良く見かける。山の上から少し下り、再び分岐までの急な登り。傾斜がきつい上に、泥でぐちゃぐちゃの部分もあり、張ってあるロープや木につかまりながら、何とか登っていく。再び渋滞してきたところで、オニギリを取り出し食べながら登る。分岐から一気に駆け下りる。この辺りも声をかけながらぐんぐん抜いていく。歩いて降りている人もいるが、講習会の時と違って砂利っぽくないので、転んでも痛くなさそうだなーと考えながら思いっきり大股で駆け下りる。しばらくして第一関門の神の川ヒュッテに到着。スタートから2:55経過の9:55。トイレでずっと我慢していた小を済まし、水を飲んで、バナナを食べる。すぐに出発。◆10:00 神の川ヒュッテ出発。この後しばらく登りが続くのが分かってはいたので、すぐに出発して、とにかくゆっくりでも良いから歩いていこうと、オニギリを食べながらのんびりと歩く。しばらく沢地を登り、途中から犬越路トンネル方面へ左折。この途中の道は非常に悪路。小走りで、足を取られないように注意して進んでいく。ここまでBGMはENIGMAでヒーリング系の静かなのを聞いていたが、ちょっと気分を変えて90年代JPOPに切り替えてみる。B'zだとかZARDだとかドリカムだとかのノリの良い音楽と一緒に、犬越路トンネルからのコンクリ舗装路の下りを駆け下りていく。ここも頑張りどころだと決めていたので、ペースを上げ目にして、どんどん抜いていく。天気も良くなりつつあり、日も差してきた。眼下に、北丹沢山系の山々、特にこれから登る姫次が青々と見えている。こういうレースではありがちだが、心拍も極端にはきつくなくなってきて、すごく楽しい気分になってくる。トンネルを2つ抜け、第2関門手前の給水所。空で持っていたボトルに水だけ入れてもらう。塩麦茶しか背負っていなかったので、ちょっと塩っ辛くて飽きていていたので。補給はそれだけで、すぐに出発。道ばたに座り込んで補給食を取っている人もいるが、調子に乗って坂を駆け下りたせいか、膝が笑っている。立ち止まるとまずそうな気もする。◆11:25 第2関門通過舗装路から逸れ、橋を渡って再び山道へ。姫次に至るきつい登り。とにかく傾斜がきついため、一歩一歩の足を上げるべき高さと、その足に体重を乗せて体を押し上げていくのが非常につらい。歩きながら豆大福を食べるが、息が上がって苦しい。尾根を登っていくような形だが、頂上かと思いきや、その先に更に高い峰が・・の繰り返し。ちょっと気持ちが萎える。講習会ではここまで走っていなかったのを後悔。足を上げるのが辛く、膝上の筋肉が痛くて悲鳴を上げている。つるかつらないか・・のギリギリな感じだがなかなかつらない。途中、一度立ち止まってエアサロンパスを吹きかける。あまり変わらない。パワーバーと水をご褒美にしながら、ゆっくり登っていく。先ほど汲んだ水が冷たく美味しくて、結局全部飲んでしまう。立ち止まっている人も多いが、やはり一度立ち止まると再び歩くのが辛い気がするので、とにかく歩く。たまたま同じペースで同道だった綺麗な(?)お姉さんに「この辺り景色綺麗ですね」とニッコリと声かけられ、せっかくなのでそのお姉さんに離されないように付いていく。うん、やっぱりモチベーションは必要だ。景色もさることながら、風が出てきて気持ちよい。途中、麦種倶楽部という会の方々の私設エイドで飲み物をいただく。さすがにビールでは無いが、一杯のコーラがすごく美味しい。これだけの人数に配る量のボトルを、ここまで歩荷していただいていることに感謝。姫次山頂に到着。「ここからは下りですよ」と係の方に声かけられ、ちょっと安心。登りの足がもう限界に近かったので。俄然元気になって、下りを駆け下りる。登りであれだけへこたれてペース落ちていたのに、結構走れるものだ。途中、足がもつれたり、躓きやすくはなってきているが、なかなかのペースで駆け下りていく。歩いて降りている人も多い。小走りの人も多い。声をかけて抜かしていく。最初、3人くらいでまとまって走っていたのだが、気がついたら結構な人数に増えていた。自転車レースのトレインのようだ。どうやら抜かれた後、同じペースで皆後ろに付いてくるらしい。先頭を3人くらいで回しながら走る。これもやっぱり自転車のようだ。◆14:12 ゴール最後は朝登った道を下り、車道を横切り、緑の休暇村裏手からゴールへ。最後、足が回らなくなってきているのが自分でも分かるが、とにかくやせ我慢してゴールに駆け込む。時間にして7時間12分とのこと。しばらく呆然。とにかく喉が渇き、自販機でサイダーを2本買って一気に飲む。疲れた、そして全身が痛い気がする。-----------------------後は、込み込みの温泉に入って、17時頃に現地発、眠い目をこすりながら車を運転して中央道で帰ってきました。いや、あんな状態でちゃんと運転できて良かった。時間逆ですが、行きは朝3時に自宅発、首都高C1から中央道を抜けて、5時前には現地に到着でした。本当、渋滞無ければ近いんですけどね。さぞかし美味しいと思っていたビールが、疲れのせいか全く持って不味く、仕方なくさっさと就寝。2日後の本日でも、脹ら脛と膝上、そして肩胛骨辺りが筋肉痛です。普通に歩く分には、足が棒な感じで足を運びにくいくらいですが、階段の登りには激痛を伴います。そして食べても食べてもお腹が空くのと、全身の気だるさが抜けません。