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耳(ミミ)とチャッピの布団

自分の中のニューシネマパラダイス

「自分の中のニューシネマパラダイス」快傑黒頭巾探し...
小学校入学するまで奈良県の大和高田という町で暮らしていました。
紡績のおおきな工場があって、そこの体育館に遊びに連れていってもらったり、どういう訳かお母んが大和高田署の方と知り合いで、警察署内でも遊んでたみたい。

神社がありお祭りの日は屋台がでてます。
境内に入って直ぐのとこで「セコ蟹」売ってる屋台がありました。
虫よけに太短い棒のような形のせんこうがくゆっています。
アセチレンの臭いさせながらカーバイドランプが明るかった。
アメ細工屋もでていて、和バサミで器用にウマなんか作ってたりします。
境内の奥は・・・記憶が残ってません。

住んでるとこから、月見草のきれいなドブ川を渡っていくと映画館があります。
歌手の大津美子(オオツヨシコ)さんがくると云うので、お母んが連れていってくれました。
大津美子さんの「実演」と映画「快傑黒頭巾」の2本だて(と云うのかな?)です。

歌が先で開演待ってるあいだ子供たちはステージに腰掛けて遊んでます。
私もいっしょにステージに腰掛けて、足ブラブラさせてました。
そしたら劇場のオッチャンきて「そろそろ始めるから降り」と云われた。

ほどなく緞帳あがったけど、どんな歌うたったかぜんぜん憶えてへん。
狙いは「快傑黒頭巾」。
映画始まった。カッコええ。新撰組を拳銃(六連発)でやっつけてる。
でも映画に集中できへん。
虫歯が痛くなった。
うち出る前にお母んが「今治水(こんじすい)」つけた脱脂綿 歯に挟んでくれてたけど、ききめ弱ってきた。
なんとか映画終わった。場内拍手拍手。で、家に帰った。明日からの遊びは快傑黒頭巾ごっこに決まってた。

このとき観た「快傑黒頭巾」...
調べてみたら1953年の第一作から1960年まで全部で9作つくられてました。
第二作目だけは「黒頭巾」ではなく「まぼろし頭巾」になってますが登場人物も話しの展開も快傑黒頭巾です。
私の観たのどの快傑黒頭巾かしら...

1953年 快傑黒頭巾
1954年 快傑まぼろし頭巾
1955年 御存じ快傑黒頭巾マグナの瞳
1955年 御存じ快傑黒頭巾新撰組追撃
1955年 御存じ快傑黒頭巾危機一発
1956年 御存じ快傑黒頭巾神出鬼没
1958年 快傑黒頭巾
1959年 快傑黒頭巾爆発篇
1960年 危うし!快傑黒頭巾

1958年以降は大阪にいましたので圏外です。年齢と照らし合わせると1955年の作品が妖しい。
でもこの年3本も作られてる。ストーリー概要読んでもムリ。
でてた俳優さん云うても、主役の大友柳太朗さん以外は子供には分からへん。
助演の喜多川千鶴さんなんか3本とも出てるし、それさえ憶えてへん。
なんで同じ年に3本も同じ映画作るねん!

ダメです。私の観た「快傑黒頭巾」はどれか分かりません。
と、思った矢先・・・思いだしました!「夏」です。映画観たん夏でした。
上映した「月」調べたらえ~やん...
「マグナの瞳」4月、「新撰組追撃」8月、「危機一発」12月。
決まりですね。「御存じ快傑黒頭巾新撰組追撃」が私の観た快傑黒頭巾です。
大津美子さんの歌手デビューが昭和30年(1955年)とありますから間違いないでしょう。

大学いってるとき、ある放送局で映画試写会の仕事してた。
普段は会場の中で働いてるけど、一度上映するフイルムが間に合わなくて、私が映画会社までチャリで取りにいくことに...
映写の仕事ではないので映画のフイルム見るの初めて。
重い!それが何本もある。チャリの荷台に乗せて運んだ。
劇場に向かう北新地の道を行きながら、なぜか「快傑黒頭巾」が浮かんだ。
トイレの消毒臭が場内まで漂ってくる映画館。映写技師(昔はフイルムすぐ燃えるので免許いった)のオッチャン、ときどき切れるフイルムをセットしながら大津美子さんの歌聞いてたんかしら(「ここに幸あり」はこの頃まだ出てませんでした)。

(注記)「今治水(こんじすい)」は歯痛を和らげる薬で昔からあります。資料を見ると明治31年に丹平商會(いまの丹平新薬)から発売されました。もうないかと思ったら「新今治水」として売りつづけられてます。痛み止め効果絶大で、すぐ効きます。メーカーのサイト見たら「妊娠中の方でも安心してご使用頂けます」とありました。


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