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耳(ミミ)とチャッピの布団

「ワイルドバンチ」「ヒート」

「ワイルドバンチ」と「ヒート」
ひとつは西部劇(ワイルドバンチ)。ひとつは現代劇(ヒート)。
なのに二つとも男の世界をみごとに描いた佳作。どちらも主人公は強盗です。
これらの映画に引かれるのは主人公が義理と人情の世界観をもっていること。

「ワイルドバンチ」サム・ペキンパー
監督の名前を見ただけで、どれ程すさまじいバイオレンス表現をしているか想像できますよねぇ。
ペキンパー作品の中でも、この「ワイルドバンチ」のバイオレンス度はダントツに凄いです。
私はこの映画を、ある放送局で映画試写会の仕事をしているとき観ました。
当時これ程、表現のすさまじい映画は観たことなかったので、本当にこんな映画を試写会で上映して大丈夫かしらん?と心配した程です。
でも、この映画の魅力は表現されるバイオレンスよりも、登場人物個々の人間像、生き方にあると思います。
時代は20世紀初頭。さすがにこの時代になると西部劇お馴染みの「無法者」も時代の波に押されて、生き方が難しくなっています。
主人公たちの武器も、西部劇では定番のリボルバー拳銃から軍用のコルト自動拳銃に替わっています。
銀行強盗や鉄道強盗を繰り返している主人公(ウィリアム・ホールデン)一味は、かつての仲間で今は鉄道会社に雇われている追手(ロバート・ライアン)からの追撃を逃れるためメキシコへ。
そこで勢力をふるっている野盗軍団とトラブルになり、メキシコ人の仲間が野盗に捕まってしまします。
人数と武器で圧倒的に不利なのに、それでも死を覚悟して仲間奪回のため敵地に乗り込もうと決意する主人公。
それまで国籍が違うため、捕虜になった仲間といがみ合っていた他のメンバーも同行します。
そして繰り広げられるすさまじい殺戮。
時代の変化に取り残された男たちの鎮魂歌とでもいうのでしょうか...
共演のウォーレン・オーツもなかなか良い味だしてましたネ。

「ヒート」マイケル・マン
あらためて述べるまでもなく、ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノという2大スターが共演した強盗対刑事物。
上映当時は評判がパッとしませんでしたね。
でも私この映画好きです。
これこそ男と男。鶴田浩二と高倉健の世界を彷彿とさせる一大任侠映画(そんなん思うの私だけ?)。
映画ではデ・ニーロ(強盗役)の方が冷静かつ人間味があり、アル・パチーノは鬱積したものを秘める敏腕デカ。
対立する立場にありながら、お互いに相手を認めている部分もあります。
残念ながら両者ガップリ四つに組んだシーンはほんのチョット(これがこの映画の評判悪さの一因)ですが、私的には、むしろ短い時間の中でギュッと圧縮された濃密なシーンの方が良いのではなかろうかと思っていますが...
加えて有名な市街地での大銃撃戦のシーン。理屈なくよく撮れてます。
あまりアクション映画をご覧にならない方でも、このシーンだけは話の種に一度ご覧になられては如何?
このシーンで刑事役のアル・パチーノの使っていたライフルがFNと云うベルギーの軍用だったと思います。
なぜアメリカの刑事がベルギー製のライフル使うのかしらん?と考えさせられましたから間違いないでしょう。
多分製作者はいろんな(見かけ)カッコいい銃器を使いわけたかったのでしょうね。


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